今回は主要欧州クラブの2022-2023シーズン総括を書いていきたいと思います。
12回目は「ACミラン」です。
リーグ 勝ち点70 20勝 10分 8敗 64得点 43失点 4位
コッパイタリア ベスト16
チャンピオンリーグ ベスト4
基本布陣
①欧州での躍進も停滞感が
リーグではチャンピオンリーグ出場権に位置し、チャンピオンリーグは決勝トーナメント進出とまずまずの前半戦を過ごしたミランでしたが、年明けからは守備強度が低下しさらにメニャンの離脱によりビルドアップも機能不全になる等深刻な不振に。
リーグ戦5試合未勝利(2分3敗)でラツィオ戦では0-4、サッスオーロ戦では2-5、コッパイタリアではトリノに敗北などショッキングな敗戦を繰り返しました。
それでもピオリ監督は3バックを採用し守備の安定を試みると、ミラノダービーでは流石に機能せずに敗北するも続くチャンピオンリーグのトッテナム戦では勝利、さらにリーグ戦でも3連勝を果たす等持ち直します。
ただ後ろに重すぎる布陣を敷いていた為攻撃は散発的で勝利から見放されていくと、復帰したイブラヒモビッチが再び怪我と暗雲が立ち込めますが、不利な状況で臨んだナポリ戦では4バックに戻しべナセルをトップ下に起用する布陣が見事に嵌り4-0で会心の勝利。さらにチャンピオンリーグでも2戦合計2-1でナポリに勝利し準決勝に進む等欧州の舞台で躍進を果たしました。
ただその後リーグ戦ではチャンピオンリーグに集中したのか勝ち切れない時期が続き、さらにそのチャンピオンリーグでもインテルに完敗。最終的にユベントスが再び勝ち点10減のペナルティを課された為4位に滑り込みチャンピオンリーグ出場権を獲得するものの、新戦力で活躍したのはセンターバックのティアウのみで新しい発見が少ない停滞感を感じさせるシーズンとなりました。
②破壊力が健在だった左サイド
そんな中でも輝きを放ったのはチームのストロングポイントでもある左サイド。
テオ・エルナンデスは持ち前の推進力を遺憾なく発揮してリーグ戦では4ゴールを挙げる活躍。さらにラツィオ戦では圧巻とも言えるゴラッソを決める等攻守共に躍動しました。
またトナーリは攻守においての軸として存在感を放ちケシエの幻影をかき消すような活躍。選手としては更にスケールアップした印象です。
そしてレオンは一時期はフィニッシャーとしての役割を求められゴール欠乏症に陥るも、崩しの切り札という本来の役割に戻されると復調。リーグ戦ではチーム最多の15ゴールを記録する活躍を果たしました。
停滞感が拭えない中でも上位に踏みとどまれたのは、左サイドの破壊力が健在であったのが非常に大きかったと思います。
③選手の魂を金に換えるようなビジネス優先の方針
しかしチームに「勝者のメンタリティ」をもたらしたイブラヒモビッチが引退。そして翌日にレジェンドであり、テクニカルディレクターであったマルディーニ、スポーツディレクターのマッサーラを解任。
今シーズンの補強が上手くいかなかったことと彼らがクラブの方針と合わなかったためだと報じられており、正直寂しいですけど補強面の成果から考えると妥当だとは思いましたが、その後中心選手のトナーリのニューカッスル移籍が濃厚に。
移籍金は7000万€とかなり高額ながらも本人がミラニスタ(バンディエラになりたいとも言っています。)であり尚且つ中心選手であることから大きな話題となっており、その選手の魂を金に換えるようなビジネス優先の方針は多くの批判を浴びています。
さらにテオ、レオンなどにも移籍の噂が絶えず、新シーズンは大幅な陣容の入れ替えも考えられそうです。
かつて資金繰りの為、当時の中心選手であるイブラヒモビッチ、チアゴ・シウバをパリSGに放出して代わりが見つからず一気に低迷期に陥ったミラン。その歴史を再び繰り返してしまうのか、それとも噂に上がっているような鎌田、ルカクを中心とした新たなサイクルが始まるのか、今後も注目していきたいです。
では
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