今回はクロップ監督が率いたリヴァプール9年間の軌跡を書いていきます。
1回目は「2015-2016シーズン」です。
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リーグ 勝ち点60 16勝 12分 10敗 63得点 50失点 8位
FAカップ 4回戦敗退
リーグカップ 準優勝
ヨーロッパリーグ 準優勝
基本布陣
①転換期最中の就任
シーズン前にはクラブの「魂」であったジェラードが退団。さらにオフには若手のホープであったスターリングがマンチェスターシティに移籍し多くの選手の入れ替えを行い転換期を迎えたリヴァプールですが、前任のロジャース監督はチームに明確なコンセプトを示す事が出来ず結果・内容共に不甲斐ない出来に。8節を終えて10位に沈み、更に未来を示す事が出来ずに解任の憂き目に合います。
そして後任監督としてクラブを訪れたのは、同じく転換期を迎えていたドルトムントでバイエルンを抑え2連覇を果たし、さらにチャンピオンズリーグ決勝まで導いたクロップ監督。その熱いサッカーへのパッションはファンに大きく響き、就任当初からアンフィールドに熱狂をもたらす事になります。
②「ゲーゲンプレス」を前面に
当時のクロップ監督の代名詞はラインをコンパクトにしつつ、ボールを失ったら一気にボールホルダーに襲い掛かり、ボールを奪取するとショートカウンターに繋げる通称「ゲーゲンプレス」。
クロップ監督はその就任当初から「ヘビーメタルフットボール」と評し前面に打ち出し、13節のマンチェスターシティ戦では4-1と圧勝すると、リターンマッチとなった28節も3-0と完勝しダブルを達成。(ただリーグカップではPK戦の末敗退)さらに23節のノーリッジ戦では5-4と派手な打ち合いを行いファンを熱狂。正直降格圏まっただ中だったチーム相手に4失点を喫したこと自体が問題ではあったもののそれを上回る熱量は相当なものでした。
さらにヨーロッパリーグでも古巣ドルトムント戦ではホームでの第2レグで後半12分まで1-3と2点ビハインドを背負うも、その後3ゴールを叩き込み見事な逆転勝利。
そして準決勝のビジャレアル戦でもアウェーで敗北するもホームで3-0の快勝。決勝では「ELマイスター」エメリ監督率いるセビージャに敗れるも準優勝を果たしました。
③下位クラブへの取りこぼしが目立つ
それでも最終結果はリーグ戦8位と、行われるサッカーの派手さの割に成績が振るわなかったのは起用出来る選手不足とそのスタイルの「危うさ」。
トップ下だけではなくゼロトップとしても機能したフィルミーノ、硬質なサッカーの中にアクセントを与えたコウチーニョ、アグレッシブなスタイルにフィットしたクラインやヘンダーソン、ジャン等はいたものの、全くフィット出来なかったベンテケ、怪我に泣いたスターリッジ等の前線、プレスを剥がされた際の裏ケアの判断力が足りなかったロヴレンとサコの両センターバックは失点を量産してしまい選手の質不足は顕著。上記のような大味な試合を繰り返した要因となりました。
また攻撃戦術の構築に手間取りベンテケという「飛び道具」が機能しなかったこともあり下位クラブへの取りこぼしが目立ち、ワトフォード戦では0-3の完敗。思うように勝ち点を稼げず中位に沈みました。
それでもこの年優勝したレスター程では無いもののクロップ監督が巻き起こしたムーブメントは相当なもので、ファンは大きな希望と熱狂を取り戻すこととなるのでした。
では
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