今回は今シーズン限りの退任を発表したシャビ・エルナンデス監督について書いていきます。
①戦術的なアイデアは見せられず
昨シーズンはスーペルコパ優勝を皮切りに強固な守備を生かし手堅く勝ち点を積み重ね、チームを見事リーガ優勝に導いたシャビ監督ですが、オフに崩しの切り札であったデンべレが移籍。
さらにシーズンが始まるとエースのレバンドフスキが不調に陥り、得点力は激減。頼りにしていた守備も前線からのプレスで貢献したガビ、数々のビッグセーブでチームを救っていたテア・シュテーゲンが怪我で離脱してしまいバランスが崩れ一気に瓦解してしまいます。
そんな中シャビ監督は特に攻撃で戦術的なアイデアを見せられず、チームは停滞。守備に難のあるカンセロをウイングバック兼ウイング起用で光明を見出すものの、クラシコでの衝撃的な敗戦、そしてソシエダ戦でも苦戦したことから以降使われる事はありませんでした。
そしてビジャレアルでの大敗後(3-5)に今季限りの退任を発表。レジェンドとして迎えられタイトルは獲得する等復権の足掛かりを作るものの、退任まで流れもあり何とも寂しい発表となってしまいました。
②メンタル面での支えに
ただシャビ監督は退任発表後、ガビ、アラウホ、デ・ヨング達からその発表を惜しまれ(定型文では無くしっかり気持ちを感じる投稿でした。)、レバンドフスキが直接説得に当たる等選手からの支持は得ており、さらに当時超問題児であったデンべレを「更生」させる等、マネジメント面での功績が目立っています。
またバルセロナのレジェンドらしい、いい意味でも悪い意味でのバルサイズムを発揮しており、試合でのアプローチにもバルサっぽさが復活。まだまだ年齢的にも若いので是非もう一度挑戦してもらいたいです。
③まずはチームの強化戦略の見直しを
そして気になる後任には前ドイツ代表のハンジ・フリック監督を筆頭にデ・ゼルビ監督(ブライトン)、マルケス監督(バルセロナB)モッタ監督(ボローニャ)飛躍した所ではリヴァプール退任を発表したクロップ監督の名もありました。
ただ何より優先すべきなのはそのチームの強化戦略。シャビ監督時には目に見える技術やフィジカル能力は高いものの、バルセロナの理想とするポゼッションスタイルには合わない選手を高額で獲得し(フェラン・トーレスやクンデ)、ただでさえ少ない補強予算を所謂「無駄使い」でさらに圧迫する傾向にありました。
その為SDのデコ氏はより判断に優れた選手を獲得する必要がありますが、幸い獲得したヴィトール・ロッキを筆頭に獲得候補(ベリヴァル等)を見ていくとここまでは上手くいきそうな模様。背景にちらつく「大物代理人」ジョルジュ・メンデス氏(カンセロ、フェリックス案件に関与)、そして目立ちたがり屋なラポルタ会長の存在は気になるものの、自身の目と判断を信じて突き進んでいって欲しいです。
心半ばで退任を決めたシャビ監督。しかしその情熱で沈みゆくチームを精神面で立て直し、タイトルをもたらした功績は確か。またその手腕を発揮してくれる日を楽しみにしています。
では
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