今回はパリSG移籍が決定したウスマン・デンべレ選手について書いていきたいと思います。
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①契約により安価で手放してしまうクラブ力の低下
デンべレ選手は今夏バルセロナの中心選手としてでプレーシーズンマッチをこなしクラシコでもプレーし、2024年夏で切れる契約交渉もこれからと始まるという所でした。
しかしメッシが退団し、さらに目玉選手であるエンバぺ、ネイマールを失いそうだったパリ（後にネイマールが移籍）が補強の目玉としての交渉を始めると、デンべレ選手側も移籍を望み移籍は時間の問題となっていました。
その中で発覚したのはその契約解除金の安さで、7月31日まで獲得の意思を示せば5000万€、さらにその内半分は選手側に入ってくるというこのレベルの選手としては「破格」なもので、相当昨夏の契約更新の時点で妥協を許したのが分かります。（その代わりに彼は40％の減俸を受け入れています。）
当然クラブ側も少しでも回収しようと働きかけるも状況は変わらず、8月12日に移籍が成立。移籍金はほぼ契約通りの5040万€で、さらに半分が選手側に入ってくる条項も変わらないまま。
バルセロナ側は契約により安価で手放してしまうクラブ力の低下を欧州中に晒す事となり、チームで最も高額なスターの一人を失うこととなりました。
②攻撃の軸を失うことに
当然バルセロナでは経済面に併せてピッチ上でも大きな打撃を受けています。
現状チームはサイドの選手にドリブルでの突破力を求めており、それが「生命線」となっていました。その状況の中両足をそん色なく使え、更にトップスピードでもルックアップしてボールを自在に操り相手の裏を常に付けるデンべレ選手の存在は絶対的なものであり、実際昨シーズンデンべレ選手が怪我で離脱した後、ハフィーニャは彼ほどの局面打開力は持ち併せておらず、決定機が見るからに減ったことから彼への依存は顕著でした。
リーグ連覇は勿論の事、何より2年連続でグループリーグ敗退を喫したチャンピオンズリーグでの躍進を求められているシャビ監督にとってこの移籍は致命的なものとなっており、実際開幕戦ではチャンスらしいチャンスを作れずハフィーニャも苛立ちにより退場。彼不在を色濃く残したまま開幕戦を終えることとなりました。（ヤマルも可能性を見せているもののフルシーズンの出場はまだ未知数です。）
③親友との両翼
そして新天地では背番号10番を背負い、一応残留の形を取った「親友」エンバぺとの両翼での共演が期待されます。
実際第2節では彼と共に後半途中に投入されると、抜群の突破力でハキミと共にサイドを切り裂きリ活躍。チームはドローに終わるも、その局面打開力はエンバぺと並んで際立っており、中心選手としてチームを勝利に導く活躍を期待されています。
現状クラブはエンバぺへの対応やネイマールやメッシ、ヴェラッティへの「仕打ち」などで批判に晒されている状況です。デンべレ選手は新たなるアイコンとしてプレーでクラブを高みに引き上げることが出来るか注目です。
では
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