今回はドイツ代表監督を解任されたハンジ・フリック監督について書いていきます。
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①持ち前の戦術論は確かだったものの
フリック監督は2021年にレーヴ監督の後任としてドイツ代表の代表監督として就任。バイエルンを僅か半年で立て直し、チャンピオンズリーグ優勝を達成。その後も戦術的に明るく高い評価を得た状況での就任は正に「満を持して」のものでした。
そしてカタールW杯予選では9勝1敗と圧倒的な結果を残して無事通過。W杯当時はタレントこそはイングランド、フランス、ブラジル等に比べると物足りないものの、十分優勝候補とも言える強さは持っていました。
しかし本大会では初戦に日本にまさかの敗北を喫すると、スペイン戦では素晴らしい内容を見せながらもドロー。最終戦のコスタリカ戦では勝利したものの、日本がスペインに勝利した為得失点差で2大会連続のグループリーグ敗退が決定。ただ内容自体は悪く無く続投が決定した際も当然であると言い切れるものでした。
ただそこから状況は暗転。自国開催である為予選を免除された2023年は初戦のペルー戦には勝利するものの、その後の4試合でまさかの1分3敗。その内2敗はランキングでは格下とされるポーランド、コロンビア相手での敗戦となり、代表への批判が集中。
そんな中自ら招き入れリベンジマッチとなった日本戦ではまさかの1-4で大敗し、翌日監督解任が決定。ドイツ代表監督という役職が作られてからの初めての解任、そして38年ぶりの国際Aマッチ3連敗と不名誉な記録を作って代表監督を引くこととなってしまいました。
②選手の「魂」には響かず
フリック監督は誤算は選手へのマネジメント面にあったと思われます。
カタールW杯前ドイツ代表は大会前に議論となった「人権問題」に多くの時間を費やし目の前の試合に集中できなかったと言われており、実際グループリーグ敗退を喫しています。
またその後はネーションズリーグ敗退もあり、緊張感のある試合が少なくなったことによりこれまで機能していたビルドアップやプレスがかからなくなりパフォーマンスが低下。さらに昔までの言われていた最後まで試合を諦めずに勝ち切る所謂「ゲルマン魂」が全くという程感じられなくなり最後は日本代表に返り討ちに合い大敗する形になりました。
確かにフリック監督は戦術面が優れていることはカタールW杯でも十分証明したものの最も肝心な選手のモチベーションを上げ「戦える状態」にしていく事においては失敗したと言わざるを得なく、3失点目のリュディガーの戦意喪失とも取れるプレーを含め、常に全力で代表戦に臨む日本代表との大きな差になったと思われます。
③引導を渡した「自身を知らない」選手
そして日本代表戦ではこれまで不安視されていた守備陣の裏ケアやビルドアップ問題が改めて露呈し、悉く裏を突かれ混乱を招くことになりました。
そしてフリック監督に引導を渡したのはまたもや「自身を知らない」選手である浅野。最後までゴール前まで走り切り、久保からのパスをきちんと押し込んでゴール。カタールW杯を思い出させるゴールとなり、トラウマを刻まれる形で代表監督の座から降りることになりました。
正直代表では失敗したものの優秀な監督であることは間違いないフリック監督。再び表舞台に立つ日も近いと思われるので、その時を待ってみたいと思います。
では
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