後半戦復調の兆しを見せるアトレティコと首位確保のためには何とか勝ち点が欲しいバルセロナの1戦。リーガの行方を占う意味でも重要な試合です。
ということで先日行われたラ・リーガ16節、アトレティコマドリードvsバルセロナの感想です。
両チームのスタメン＆結果
前半
アトレティコは新鋭バリオスをボランチに起用した4-4-2、対するバルセロナは出場停止のレバンドフスキの代わりにファティを起用した守備4-4-1-1の4-3-3を採用していました。
試合はバルセロナがボールを保持、アトレティコが5-3-2と4-4-2の守備陣形を使い分けカウンターを仕掛ける形で試合が進んでいきますが、試合を動かしたのはバルセロナのペドリ。
自らのドリブルからチャンスを作り右のガビに繋ぐと、ガビがデンべレにラストパスを送り見事にゴールを挙げバルセロナが先制します。
追いつきたいアトレティコはハイプレスを敢行しバルセロナのビルドアップを阻害すると、バルセロナは徐々にボールを保持出来なくなり、最終的にテア・シュテーゲンがロングボールに逃げる場面が多発。
レバンドフスキ不在の為ボールを収められずにいるとアトレティコが次々と危険なカウンターを敢行。しかし得点には繋がらず前半を終えます。
後半
後半もアトレティコペースで試合が進んでいますがビルドアップが整理されておらず、効果的な攻めを展開出来ません。それでも個の力やコンビネーションでチャンスを作るもバルセロナ守備陣を崩せずにいると、モラタ、コンドグビア、コレア、ルマールと次々と選手を投入し攻勢を強めていきます。
対するバルセロナも選手交代を行いますが、試合の流れを変えるには至らず守勢に回ることに。終盤には怒涛の攻めを喰らうものの、アラウホの寸前のクリアもあり得点を許さずにいると、ロスタイムにはピッチ上でレスリングを繰り広げお互い退場者を出し試合終了。
バルセロナが勝ち点3を獲得することとなりました。
総評
アトレティコは敗れはしたものの一時期の惨状からは抜け出せた印象はあり、今後が期待出来る内容となりました。相変わらず攻撃は個人頼みですが堅い守備と鋭いカウンターがシメオネ監督流のサッカー。
特に新鋭バリオスは攻守において躍動。強度の高い守備とオフザボールにも貧欲とチームが求めていることにもフィットしており今後が楽しみな存在です。
対するバルセロナは何とか相手のミスもあり辛勝。後半からはボールを保持できず守勢に回る等目指すサッカーを体現しているとは言えませんでした。
やはり気になるのはボールの迂回経路を作れていない事で、クンデ、アラウホは守備ではMVP級の働きを見せるもののボール保持時では判断力に課題を残し、ビルドアップは停滞。そしてテア・シュテーゲンのロングボールも収められるレバンドフスキは不在。未だに配置を整理出来ていないシャビ監督の力不足が目立つ結果となりました。
大きな勝ち点を得て再び単独首位に躍り出るも、課題はまだまだ残っているバルセロナ。今後の戦いにも注目です。
では
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