今回は2023年阪神タイガーズの桐敷拓馬投手について書いていきたいと思います。
今シーズンの成績
27試合 2勝0敗14H 1QS 防御率1.79 WHIP0.99 40.1回 40三振 12四死球
①プロ初勝利も2軍に
桐敷投手は2021年にドラフト3位で阪神タイガースに入団。新潟医療福祉大学時代ではリーグ史上初の完全試合を達成する等そのゲームメイク力と奪三振能力には定評があり、先発ローテーション入りを期待されました。
実際2022年には開幕3戦目にガンケル投手の代役としてプロ初先発、初登板を果たすも敗戦投手に。その後も先発、中継ぎとして7登板を記録するも未勝利(3敗)と1軍戦力にはなれず、開幕前の「ルーキー桐敷」だけが一人歩きすることになります。
それでも2軍では無双状態で防御率0点台を記録。来シーズンに希望を持たせる内容となりましたが、2023シーズンは不調でオープン戦でも打ち込まれる等中々結果は残せず、開幕2軍でスタート。それでも調子を取り戻し1軍登録、5月26日の巨人戦で先発投手として好投しプロ初勝利を挙げるもその後続かず6月6日に登録抹消。
チームもこの頃は不調でチャンスを生かせずこのまま2軍で燻ってしまうのかと危惧されました。
②スペードのエース
しかしフレッシュオールスターで9回を3者凡退で終えたことで、岡田監督の評価は激変。リリーフ適性を見出され1軍に昇格、ビハインドやロングリリーフで起用されます。
すると8月には12試合に登板する等徐々に序列を上げると、セットアッパーとしての起用も増加。僅かな期間で様々な役割で起用される難しい状況ながら、指揮官の期待通りの働きを見せます。
その活躍には岡田監督も目を細めて彼を「スペードのエース」(デッキに1枚しかない切り札)として最上級ともいえる評価を与え、桐敷投手もそれに応えるように0を積み重ねていきます。
結果後半戦だけで25試合14H、防御率0.94と大活躍してリーグ優勝に大きく貢献すると、ポストシーズンでもクライマックスシリーズの3戦目に2回をきっちり抑え勝利投手に。そして日本シリーズでも最終戦の9回を任せられる等(2アウトまで)、監督の信頼は揺るがず38年ぶりの日本一に大きく貢献。
さらにシーズン後のアジアチャンピオンシップでも圧巻の投球を見せ、トレンドになる程の活躍を披露。僅か4カ月余りで日本代表にも選出される等結果を出し、急成長を見せたシーズンとなりました。
③中継ぎ投手の軸へ
来シーズンは本格的に中継ぎ転向する予定で、岩貞、岩崎、島本投手と共に左腕王国の阪神中継ぎ陣の軸へ成長していく事が望まれます。
特に先輩達には無いロングリリーフも可能なそのタフさは大きな武器となっており、来シーズンもその特長を生かしてフル稼働して欲しい所です。
中継ぎ起用で開花し、「スペードのエース」とまで評された桐敷投手。来シーズンの活躍も期待したいです。
では
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