鬼舞辻無惨～生への異常なまでの執着心～【鬼滅の刃】刀鍛冶の里編

※ネタバレ有り

今回は鬼滅の刃の登場人物「鬼舞辻無惨」について刀鍛冶の里編の範囲のみで、出来るだけ書いていきたいと思います。

①暴君

1000年以上前に最初に鬼になった全ての鬼の始祖で、炭治郎にとっては家族を惨殺し禰豆子を鬼へと変貌させた因縁の相手であり、鬼殺隊が千年に渡って打倒を目指してきた怨敵でもあります。

別世界では気さくな性格で面倒見がよい副隊長となっています。

見た目こそ普通の人間ですが、老若男女問わず変幻自在に姿と気配を変えられる能力も持ち、

・どこかのKING OF POPに似た黒髪をオールバックに纏めた青年

・芸妓の女性

・利発そうな少年

に擬態し人間社会に紛れ込んでおり、密かに暗躍しています。

性格は一見紳士的で落ち着ついた印象を持ちますがひどい癇癪持ちで気難しい部分を持ち併せており、その場の気分次第で部下や周りの人間を殺す等極めて自分本位で傲岸不遜なもので、文字通りの暴君として振舞っています。

「私の顔は青白いか？病弱に見えるか？長く生きられないように見えるか？死にそうに見えるか？」

②徹底した成果至上主義者

作中では浅草の街で妻と娘を連れて堂々と街を歩いている所を、自身の匂いを偶然嗅ぎ付けて追ってきた炭治郎と遭遇。その際は鬼化した一般市民への対処に追われることになった炭治郎を嘲笑うかのように姿を眩まし、以後彼らに刺客を送り込んでいきます。

その後那田蜘蛛山篇にて下弦の伍・累が討伐された際に下弦全員を強制的に集め再登場。下弦達のあらゆる弁明も全て無慈悲に退け、魘夢を除く4人の鬼を惨殺します。

「誰が喋って良いと言った？　貴様共のくだらぬ意志で物を言うな私に聞かれた事にのみ答えよ　私が問いたいのは一つのみ『何故に下弦の鬼はそれ程まで弱いのか』　十二鬼月に数えられたからと言って終わりではないそこから始まりだ　より人を喰らいより強くなり私の役に立つための始まり」

そして無限列車篇でも「柱」の一人を倒した猗窩座に対して炭治郎を含めた3人を殺せなかったとして制裁を科し、彼のプライドをズタズタに切り裂いています。

また今回の刀鍛冶の里篇でも妓夫太郎の死を受け、残る上弦たちを招集。今でも癇癪を起しそうな怒りを彼らにぶつけ、半天狗と玉壺に強制出張の命令を下しています。

このような現象から徹底した成果至上主義者であるものの、使えるであろう人材を簡単に切り捨てたりしている（無惨からすると「また増やせばいい」と考えている節があります）ことから組織の指揮能力は疑わざるを得ず、それが徐々に自身の頸を締めていく事になります。

③生への異常なまでの執着心

そしてこの篇では無惨の過去が一部判明。

平安時代に人間の男性として生まれたものの先天的な虚弱体質で、当時の医師からは「二十歳になるまでに死ぬ」と言われていました。しかし「善良な医者」が現れ彼に試作の段階であった新薬を処方するものの効果は表れず癇癪を起した無惨は医者を殺害。

ただ皮肉にもその後効果が表れ体調が良くなり、更には常人離れした強靱な肉体を手に入れることに。それでもそれと同時に日光の下に出られず人の血肉を欲するようになってしまい、特に屈辱的だった昼間の行動が制限されてしまう事の解消の為に薬に使用されていた「青色の彼岸花」を探す事となります。

その以降は「日光を克服し完全なる不老不死の生物となる」為に千年以上自身の血を分け与え鬼を作り続け、さらに人間社会にあらゆる形で溶け込み生きながらえることに。

生への異常なまでの執着心が今の彼を形どっていると言えるでしょう。

しかし禰豆子が太陽を克服し大望が叶う切っ掛けを得たことに歓喜。本格的に彼女を狙うべく動いていく事となります。

「ついに太陽を克服する者が現れた…！！よくやった半天狗！！これでもう青い彼岸花を探す必要もないクククッ　永かった…！！しかしこの為この為に千年増やしたくもない同類を増やし続けたのだ　十二鬼月の中にすら現れなかった稀有な体質選ばれし鬼

あの娘を喰って取り込めば私も太陽を克服できる！！」

では

きちのうすめ雑記