今回はチェルシー移籍が決定したモイセス・カイセド選手について書いていきたいと思います。
経歴
カイセド選手は2014年にインデペンディエンテ・デル・バジェ（エクアドル）のユースに入団し、2019年にトップチームデビュー。翌年にはレギュラーとして活躍しマンチェスターユナイテッド（イングランド）、ACミラン（イタリア）等の関心を引くこととなります。
しかしカイセド選手は2021年に選手育成に定評のあるブライトン（イングランド）に移籍。加入後初のシーズンはベールスホット（ベルギー）にレンタル移籍をして欧州サッカーの適応期間に当てると、冬に中盤のコマ不足に陥るとチームに復帰。当初はベンチが定位置だったもののシーズン終盤にはレギュラーで起用されてくることも増えてきます。
そして2022-2023シーズンは中盤の軸であったビスマがトッテナムに移籍した為中盤の軸として躍動。自身のプレーは勿論の事、三笘、グロス、マーチ、マック・アリスター達と素晴らしい連携を見せる等、クラブ史上初のヨーロッパリーグ出場権獲得に大きく貢献します。
ただ自身の去就は終始騒がしく、冬にはアーセナル移籍が盛んに報道。契約更新を行い事態は沈静化しましたが夏には再び獲得競争が激化。
レギュラークラスのアンカーを失ったリヴァプール、そしてセンターハーフを多く放出したチェルシーが最後まで候補に残るものの、最終的にはチェルシー移籍が決定。
移籍金はプレミアリーグ最高額となる最大1億3300万€で契約期間はなんと8年＋1年の延長オプション付き。最大級の評価を得てロンドンに活躍の場を移すことになりました。
エクアドル代表では2020年にデビューし、2022年カタールW杯でも主力としてプレー。チームは惜しくもグループリーグ敗退を喫するも、その戦いぶりには高い評価を得られました。
①強靭なフィジカルと的確な判断力を備えた守備的MF
カイセド選手は「強靭なフィジカルと的確な判断力を備えた守備的MF」と言えます。
それ程身長は高いとは言えないものの空中戦も強い体幹の強さ、そして豊富な運動量をと読みの鋭さを生かしてあらゆる場所でボールを刈り取りピンチの芽を摘んでいきます。
また足元の技術も確かで判断力が非常に高い為、ややロマンに走り無茶とも言えるブライトンのパスサッカーでもそのプレス耐性の高さと足元の技術を生かし難なくこなしており、ビルドアップ面での貢献度も非常に高いです。
特にやや低い位置での守備やパスワークはプレミアだけではなく世界でも屈指の能力を持っており、将来が期待される守備的MFと言えます。
②高い位置で起用された際のフィニッシュワーク
しかしインサイドハーフ等高い位置で起用された際のフィニッシュワークには課題があり、ブライトンでのゴールも1年半で僅か2。主にグロスやマック・アリスターにフィニッシュワークを任していることも多いので一概には言えませんが、ファイナルサードの動きはぎこちない部分はあります。
また新天地のチェルシーでは主にダブルボランチを採用しており、エンソもタイプ的には低い位置での司令塔。現状高い位置で起用される場面が多いものの、適性を考えると彼は低い位置でゲームメイクする方が良さは出ると思われる為、カイセド選手はより攻撃面での貢献が期待されます。
幸い元々トップ下としてプレーしており、前述した判断力の高さもある為素質は十分。新シーズンは攻守において圧巻の存在感を見せるカイセド選手を見れるかもしれません。
③史上最高額の移籍金に値する才能を持っているだけに
ただデビュー戦となったウェストハム戦では途中出場ながらボールロストを繰り返し、挙句の果てにPKを献上しほろ苦いデビュー戦に。大型補強を行いチーム自体がまだ体を成していない状況であり仕方のない部分はあるものの、辛抱強さが足りないチームの風潮や巨額の移籍金のプレッシャーを考えると早々に結果を残す必要性があります。
それでも若手選手の育成に長けるポチェッティーノ監督の存在は大きく、ある程度長い目で見つつ期待していきたいと思います。
史上最高額の移籍金に値する才能を持っているだけに個人的にはもう少し落ち着いた環境でプレーして欲しかったカイセド選手。しかしそれを悔やんでも仕方が無いので、チェルシーでどのようなプレー、進化を見せてくれるのか楽しみです。
では
 |
チェルシー オフィシャル マグカップ LN【サッカー サポーター グッズ】【スポーツ ホビー】【店頭受取対応商品】
|
 |
【ECM25】【国内未発売】チェルシー オフィシャルグッズ Bag Buddy Bear キーリング【サッカー/Chelsea/プレミアリーグ/ベア/キーホルダー】ECM25
|
