今回は主要欧州リーグの2023～2024シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。
順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。
8回目は「ブライトン」です。
主な布陣＆選手
①2大巨頭を失うも
昨シーズンポッター監督の電撃退団がありながらもデゼルビ監督の下魅力的なサッカーを展開し見事に6位に位置しクラブ初の欧州カップ出場権を得たブライトンですが、オフには中堅クラブにありがちな主力の引き抜きに直面します。
早々にマック・アリスターがリヴァプールに移籍すると、カイセドが争奪戦の末チェルシーに移籍。昨シーズンの躍進に欠かせなかった2大巨頭を失うことになり大きな不安がよぎりました。
しかし彼ら二人で1億5000万€以上を手にしてそれを元にジョアン・ペドロ、バレバ、フェルブルッヘンと若手有望株を獲得。さらにフリーでダフード、ミルナーと経験豊富な選手、そしてレンタルではバルセロナで燻っていたファティを獲得。
ヨーロッパでの戦いを考えればやや選手層では厳しいスカッドとなりましたが、レギュラー陣はプレミアBIG6を再び脅かせるスカッドが出来上がりました。
②今やプレミアリーグ最高峰のアタッカーに
そんな中シーズンが始まると、プレミア開幕6戦5勝とスタートダッシュを決めます。
その立役者となったのは三笘とマーチ。前者は得意のドリブルでの局面打開力に加えて決定力の高さを加えここまで3ゴールをマーク。そして後者は最終ラインが怪我人続出でサイドバック起用もあったもののその突破力と判断力の高さで決定的な働きを連発。
今やプレミアリーグ最高峰のアタッカーになった2人の活躍は躍進の要因になったと思います。
さらに今シーズンは主にボランチで質の高いパフォーマンス見せているグロス、ディフェンスリーダーとして申し分ない働きを見せているダンクも素晴らしい働きを見せたと思います。
③ロマンを求め過ぎる怖さ
しかし失点は10節終了時点でリーグワースト5位の19失点、更にここまでクリーンシートは深刻な不振に陥りまるで攻撃の形を作れなかったヨーロッパリーグのアヤックス戦のみとかなり守備陣に不安定さが見られます。
前述したようにダンク個々のパフォーマンスは申し分ないものの、ランプティ、エストゥピニャン、ミルナーとビルドアップの軸であるサイドバックに怪我人が続出。さらにダンクの相方も昨シーズンまでビルドアップの軸となっていたコルウィルがチェルシーに復帰。今シーズンはウェブスター、イゴールが起用されるもいずれもビルドアップ面で課題を抱える等ビルドアップのミスからのカウンターで失点を積み重ねてしまい、7節のアストンビラで1-6の大敗を喫した後は4試合未勝利とチームは不振に陥ってしまっています。
ただでさえ個の質に頼る大胆なビルドアップを行うので、ロマンを求め過ぎる怖さを今チームは感じているのかも知れません。
しかし先日のフルハム戦ではデゼルビ監督は長らく使っていなかった3バックを採用。試合は惜しくも引き分けたもののビルドアップには安定感があり、今後の戦い方に希望が持てる内容となっています。
主力を引き抜かれながらも昨シーズンに引き続き上位に踏みとどまっているブライトン。新興勢力である彼らがどのようにBIG6の牙城を崩していくのか、注目です。
では
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