今回は現役引退を発表したズラタン・イブラヒモビッチ選手について書いていきたいと思います。
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①度重なる怪我に悩まされ
昨シーズンは数多くの最年長記録(歴代最年長ドッピエッタ、リーグ最年長アシスト等)を塗りかえ、怪我もありながらも公約通りのスクデット獲得を果たす等歴史的なシーズンを過ごしたイブラヒモビッチ選手ですが、今シーズンは昨シーズン終盤に受けた手術の影響で大幅な出遅れを余儀なくされます。
それでも24節のアタランタ戦では9ヶ月ぶりに復帰しフィールドプレーヤーでの最年長記録を更新すると、さらに27節のウディネーゼ戦ではリーグ最年長記録を更新しました。
しかしその後に招集された代表戦で再び負傷すると、復帰戦となるはずの31節ではウォーミングアップ中にふくらはぎを痛め途中で退くことに。
そしてクラブからは来年までの契約を更新しない意向がありその動向が注目されましたが、イブラヒモビッチ選手は今シーズン限りでの引退を発表。
2020年では自身を「ベンジャミン・バトン」と評する等高いレベルでのプレーを行えただけに、度重なる怪我に悩まされたのが残念な所です。
②人々を惹きつけるその言葉と行動
ただそのプレーは正に「王」の如き存在感を放っており、一人で試合を決めてしまう「規格外のプレーヤー」として特にインテル~パリまでの全盛期は止められない凄みを放っていました。
またその自信あふれ、さらにウィットに富んだ言動も注目され、特集記事にも書かせてもらった「I came like a king, left like a legend(俺は王としてやって来て、伝説として去る)」等は未だ語り継がれる名言となっています。
またキャリア前半は理性が効かない部分(特にアヤックス時代)はあったものの、ベテランとなってきたパリ時代以降は人々を惹きつけるその言葉と行動で良きリーダーとしての振る舞いが目立つようになり、チームに自信と勝者のメンタリティーを植え付ける大きな存在として、ピッチに立たない時でも精神的支柱として大きな存在となっていました。
その集大成になったのは最後のクラブとなったACミランでの軌跡。彼が加入するまではかつての名門の面影は皆無といっていい程酷い状態が続いていたものの、加入後2年目で7年離れていたチャンピオンズリーグへの復権、そして昨シーズンのスクデット獲得。これ程まで一人の選手の獲得でクラブが変わった例が思いつかない程のサクセスストーリーを描いてくれました。
最後までチャンピオンズリーグは制することが出来ず代表でも活躍しながらも大舞台でのタイトルには無縁。国際舞台の面ではタイトルには恵まれなかったものの、8年連続でリーグ優勝に貢献(アヤックス~ミラン)、そしてメッシ、ロナウドと共に2000年代を代表するスコアラー(キャリア500得点越えは彼ら3人のみです。)として絶大な存在感を示したイブラヒモビッチ選手は間違いなくサッカー界におけるレジェンドと言えます。
③その親分力を生かして
現状引退発表したばかりなので今後の動きは今の所不明ですが、そのカリスマ性(配慮力とも言えます。)を含めた親分力を生かして是非監督として現場に戻ってくれることを個人的には期待しています。
また語学が堪能で心に訴えかける言葉を投げかけられるので、マルディーニのように(解任されてしまいましたが)現場とフロントのパイプ役としてフロント入りするのも選択肢としては良いかと思います。
引退セレモニーでは涙を流しながらもサッカーには別れを告げるが、君たちには別れを告げない」とこれまた名言を残してくれたイブラヒモビッチ選手。個人的にもヒーローだった人物であったので今後の活動にも注目していきたいと思います。
長い間多くのゴールと感動、本当にありがとうございました。
では
アドレナリン ズラタン・イブラヒモビッチ自伝 40歳の俺が語る、もう一つの物語 (footballista) [ ズラタン・イブラヒモビッチ ]
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