今回はプロ野球交流戦(2023)について書いていきたいと思います。
チーム結果
7勝 10敗 1分 58得点 66失点 9位
①思った以上に混戦に
近年セリーグが盛り返し過去2年勝ち越しを決めていた交流戦ですが、今シーズンは思った以上に混戦になり、最終週まで全チームに優勝の可能性が残る史上まれにみるシーズンとなりました。
特にレギュラーシーズン下位に沈んでいた日本ハム、楽天が交流戦をかき回し、大の苦手としていた広島も勝敗を五分に。最終的には4チーム(ソフトバンク、オリックス、DeNA、巨人)が勝敗で並び(11勝7敗)、TQB(得失点差率)で順位を決める事になり、その結果DeNAがトップに立ち交流戦初優勝。
ライバルチームながら共に暗黒時代があり、交流戦も低迷していた時期も長かった為、その喜びはひとしおである事は想像出来、心からお祝いしたいと思います。
②負のサイクルに
一方阪神はというと最初の西武戦で躓くも、続くロッテ戦では立て直します。しかし3戦目に両チーム投手陣をフルに使った延長戦もあり疲れを引きずったまま楽天戦に臨むと、その後は1度もカード勝ち越しを決める事が出来ず借金3で終了。
さらに復調の気配を見せたノイジー、佐藤輝選手は再び状態を落とし不振に。さらにこれまで鉄壁を誇っていた中継ぎ陣も徐々にコマ不足になり、最終盤には決壊。そしてこれまで致命的にならなかったエラーも増加し失点にも直結。
交流戦前まであった勢いは完全に消え、負のサイクルに嵌り込む事となりました。
そして最大6.5あったDeNAとのゲーム差も終了時には2.5に。交流戦明けの3連戦次第ではひっくり返され、この調子が続いてしまうと一気に離される可能性も。さらに前述したようにDeNA、巨人、広島が好調である為、今後は4チームの団子状態にもつれ込む可能性も捨てきれないです。
③それでも大型連敗を許さず
それでもチームは貯金はまだ2ケタ、そして大型連敗を許さない粘り強い戦いを繰り広げてくれています。
特に岡田監督は長いペナントレースを見据えての運用を行ってくれていることも大きく、更に采配で勝った試合もあり大崩れしていないのはプラス要素で、今後も怪我人続出や選手達が極度の不振に陥らない限りは安定した成績を残すことは出来ると思います。
ただ自身が指揮を行った2008年の巨人や2021年のヤクルトのように勢いを付けられて突っ走られるとどうしようもないので、その可能性が最も高いであろう再開後のDeNAとの対決には何とか勝利したい所です。
大きな誤算もありながらも昨シーズンの勢い任せの戦い(これはこれで良かったと思っています。)から緻密な野球を見せてくれている今シーズンの阪神。「アレ」に向かって着実に歩みを進めていると言えるでしょう。
では
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