今回は過去のW杯での記録、そして記憶に残ったチームを書いていきます。
5回目は「2006 イタリア代表」です。
主な選手&布陣
①カルチョスキャンダルの騒ぎの中
優勝候補であったユーロ2004の惨敗(グループリーグ敗退)を受けて代表監督に就任したリッピ監督は、デ・ロッシやジラルディーノ等若手を起用した一方、遅咲きだったトニやグロッソ等遅くしてブレイクした選手を登用。
さらにこれまで堅守速攻がベースだったチームをピルロのゲームメイクに託した攻撃サッカーに切り替える等、非常にバランスの良いチームを作り上げ、危なげなく予選を突破。デル・ピエロやトッティ、ネスタ、ブッフォンなどが円熟期に入り、有力な優勝候補として本大会を迎えることとなりました。
しかしそんな中大事件が起こります。カルチョ・スキャンダル、ユベントスのフロント陣が審判員の買収・脅迫に手を染め八百長を仕組んだという事件はイタリア、世界にも大体的に報じられ、ユベントスはともかくイタリアサッカー全体が糾弾される事となりました。
当然選手にもその捜査は及び、ブッフォン、カンナバーロ等のユベントスの選手には家宅捜索などが行われる等混乱状態に。世界でも多くの批判を浴び、代表はかつてない批判に晒される事となり、当然選手達のメンタルにも相当な負荷がかかっていました。
また組み込まれたのはガーナ、アメリカ、チェコと難敵揃いの死の組で、早期敗退も十分あり得ました。
②巧みな戦い分けで躍進
そんな中行われた初戦のガーナ戦。イタリアはピルロを中心としたゲームメイクが冴えわたりゲームを支配し始めると、ショートコーナーからピルロがミドルシュートを決め先制。また攻め込むガーナの裏を狙ったイアキンタが飛び出し追加点を挙げ、見事勝利します。
続くアメリカ戦ではセットプレーからジラルディーノが決めるも、ザッカルドのオウンゴールで追いつかれ引き分けに終わります。しかし3戦目のチェコ戦では途中交代したマテラッツィがゴールを決めると、後半終了直前にはインザーギがゴールを決め勝利。見事死の組と呼ばれたグループリーグを突破します。
特にポゼッションとカウンター、そして布陣を使い分ける巧みな戦い方は素晴らしく、リッピ監督の采配は冴えに冴えた形となりました。
しかしアメリカ戦で守備の大黒柱ネスタを怪我で失い、代役としてマテラッツィが抜擢。不安が募る中その彼が良い意味でも悪い意味でも大暴れすることとなります。
③チームこそスターを体現
そして迎えた決勝トーナメント1回戦の相手は前回大会辛酸を舐めたヒディンク監督が率いるオーストラリア代表。
チームはオーストラリア代表の守備と鋭いカウンターに苦しみ、さらに後半早々にマテラッツィが一発退場。試合はそのまま延長戦かと思われましたが、終了直前にグロッソがPKを獲得すると、トッティが見事に決め劇的な勝利を挙げます。
準々決勝の相手はシェフチェンコ要するウクライナ代表。試合はザンブロッタの早々のゴールを皮切りにトニが2ゴールを挙げる活躍で快勝します。
ただ準決勝のドイツ戦は延長まで突入する激闘が展開されるものの、延長後半にグロッソのゴールが決まり待望の先制点を挙げると、デル・ピエロが止めを刺すゴールを挙げ決勝に進出します。
そして迎えた決勝。試合は開始早々にジダンがPKを決めて先制するも、マテラッツィがセットプレーからすかさず同点ゴールを決めます。試合はそのまま延長に入ると延長後半にジダンがマテラッツィに頭突きをしてしまい一発退場。そのままPK戦に入り、トレゼゲが外したフランスに対してイタリアは全員決め見事に勝利。24年ぶりの優勝を手にします。
その後ブッフォンと共に、鉄壁の守備陣を形成したカンナバーロが純粋なDFとしては初となるバロンドールを受賞。このことからも前回大会のように絶対的なストライカーがおらず攻撃陣はいずれも特筆する選手はいませんでした。
しかし出場した選手はいずれも自身の役割を全う、さらに違いを生みだしており、毎試合のようにヒーローが現れるその戦いぶりは正にチームこそスターを体現していました。
大会前の批判の嵐を見事に力に変え、結束力で世界の頂点に立ったイタリア代表。その戦いぶりは今でも脳裏に焼き付いています。
では
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