今回はバイエルンミュンヘン所属のマヌエル・ノイアー選手について書いていきたいと思います。
ノイアー選手は「リベロ型ゴールキーパー」の元祖とも言える選手です。ノイアー選手が台頭してきた2010年頃はオリバー・カーンやイケル・カシージャスのようなシュートストップに特化したGKから、ファン・デル・サールやビクトール・バルデスなどのビルドアップにも貢献出来るGKへの意向が進んでいました。
しかしノイアー選手はそのどちらを持ち合わせている上に、キーパーエリアを大きく離れての守備や自らを含めたビルドアップなど「規格外」のプレーを行い大きなインパクトを残しました。非常にリスクが高いプレーですが判断力やタイミングが的確で、悉くピンチを防ぎ「最新型のGK」としての地位を確立しました。
GKに求められる全ての能力を持ち合わせており高い瞬発力、技術でゴールに壁を築き、的確なコーチングで味方DF陣を鼓舞します。そして正確なフィードでチャンスメイクを作り出す世界最高峰のGKです。
②怪我による弊害
順調にキャリアを過ごしていたノイアー選手ですが「怪我」という大きな試練が立ちふさがります。2016年、2017年と2度に渡り左足を骨折、長期離脱を経験します。
復帰した後もパフォーマンスは上がらず、2018年W杯ではテア・シュテーゲン選手がクラブで好調なのにも関わらずレーブ代表監督はノイアー選手を起用。結果グループリーグ敗退& パフォーマンスも低調と残念な結果に終わります。
代表&クラブで存在感を無くしたノイアー選手はこれ以上ない逆境に晒されますが、、、。
③まだまだ一線級
そんな中迎えた18-19シーズン、ノイアー選手は懐疑的な声を黙らせる安定したパフォーマンスを発揮します。終盤怪我で離脱したものの「復活」を意識させるシーズンでした。そして19-20シーズン、指揮官が途中で変わる激動のシーズンでもパフォーマンスは終始安定したパフォーマンスを見せ2度目のビッグイヤーを獲得する充実したシーズンを送りました。
守護神としてブンデスリーガ8連覇、チャンピオンズリーグ優勝2回、2014年ワールドカップ優勝と数々のタイトルを獲得した名手ですが、近年テア・シュテーゲン(バルセロナ)、レノ(アーセナル)、トラップ(フランクフルト)とGK大国らしく素晴らしいGKがどんどん出てきています。
そんな中まだまだ一線級の活躍をするノイアー選手。
これからもバイエルン、ドイツ代表で鉄壁の守備を見せてくれるでしょう。
では