今回は過去のW杯での記録、そして記憶に残ったチームを書いていきます。
10回目は「2014 ブラジル代表」です。
主な選手&布陣
①異常ともいえるプレッシャー
2014年W杯に向かうブラジル代表には異常とも言えるプレッシャーがのしかかっていました。
・1950年以来の自国開催
・自国開催で起こった「マラカナンの悲劇」の存在
・2002年以来優勝無し
とこれまで以上にドラマ性があり、さらにネイマールという自国が生み、自国で活躍したスーパースターの存在は優勝を願う声を必要以上に大きくしたと思われます。
そして監督は2002年で見事に優勝を果たしたスコラ―リ監督を招聘。
開催国であるので予選は免除されていたものの、前年にコンフェデレーションズカップに参加。ユーロ王者スペインに勝利、さらに期待の星ネイマールの活躍もあり見事に優勝。戦前にはスペイン、ドイツ、アルゼンチンと同様優勝候補の一角として見られていました。
ただ当時のブラジル代表のメンバーはダニエウ・アウベス、チアゴ・シウバ等守備に好タレント等はいたものの、攻撃陣はネイマールへの依存が高く上記3チームよりタレント力には劣り、開催国のアドバンテージがどこまで良い作用に働くかが注目でした。
②小さな異変が表面化
そんな中で起こった初戦。開幕戦のクロアチア戦ではチアゴ・シウバとジュリオ・セーザルが国歌斉唱で涙を流していました。この試合はネイマール2ゴールの活躍で文句なしのMVP、前述した2選手も文句なしのパフォーマンスを見せ、愛国心からかと感じていました。
続く2戦目のメキシコ戦の国歌斉唱ではネイマールも涙を流すことに。その気持ちは分からなくもありませんが流石に感情的ではないかと少し疑問に思いました。そして試合もメキシコのGKオチョアのビッグセーブもあり引き分けに。
ただ3戦目のカメルーン戦では4-1の快勝を果たし、見事に決勝トーナメント進出。ブラジルの歩みは順調そのものでした。
しかし続く決勝トーナメント1回戦、チリ戦ではその小さな異変が表面化されることに。スペインの連覇を阻んだ強烈なハイプレスはブラジル代表を度々ナーバスにさせ、CKで先制点を奪うも、スローインミスからチリに同点ゴールを挙げられ同点にされます。するとそのまま激しいテンションのまま互角の展開になり、延長でも得点は生まれずPK戦に突入します。ただそこで見たのはキャプテンであるチアゴ・シウバが輪を外れて祈りを捧げる姿が。そしてPK戦の末勝利を果たすと選手達が次々と優勝したかのように涙を流す異様とも言える姿が見られます。
確かに母国の為に戦う誇りや喜びの為涙を流すことは不思議な事ではありません。しかしこれはあくまで決勝トーナメント1回戦であり、むしろ彼らから感じたのは強烈なプレッシャーや恐怖からひとまず解放された安堵。相当厳しい精神状態でプレーしているのを感じました。
③ミネイロンの惨劇
それでも準々決勝のコロンビア戦で2-1の勝利。ただこの試合でネイマールが腰椎の骨折で戦線離脱すると、チアゴ・シウバが累積警告で出場停止。攻守の要を失ったブラジル代表の準決勝の相手はドイツ代表。勝ち目は薄いとされましたが何とかホームの声援をバックに戦い抜いていきたかった所ですが、、、。
目にしたのは信じられない光景でした。ゲーム始めは互いに撃ち合う様相になっていましたが、ブラジルはコーナーキックからミュラーにゴールを奪われると、同点に追いつく為に攻勢に出るも攻めの意識が高すぎる為に守備がおろそかになりつつあり、ドイツに次々と強力なカウンターを繰り出されます。
そしてクローゼのゴールを皮切りに僅か6分間で4失点を喫し5-0とされると、ファンの方たちにはその光景に涙し、前半終了時には大きなブーイングが起こります。
後半も選手を交代し何とか攻勢に出るも立て続けに失点を喰らい遂に0-7。終了間際にオスカールのゴールで一矢報いるも焼け石に水。ファンはドイツにスタンディングオベーションを送る屈辱的な内容で大敗を喫しました。
ダビド・ルイスは試合後、涙ながらに謝罪。この大敗は「ミネイロンの惨劇」と評され、未だにブラジルサッカー界に大きな影を落としています。
プレッシャーに押しつぶされそうな選手の姿、そして屈辱的な惨敗。サッカー大国が開催国として挑んだ挑戦は余りにも厳しい結果として現れることとなりました。
では
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