マイク・メニャン～チームに安心感を与える存在～【特集】

今回はACミラン所属のマイク・メニャン選手について書いていきたいと思います。

経歴

メニャン選手はパリ・サンジェルマンの下部組織に加入後、2015年にリールに移籍。

そして2017-2018シーズンにビエルサ監督に正守護神に抜擢されると、翌シーズンにはリーグアン年間最優秀GKに選出。

2020-2021シーズンにはリーグアン制覇に大きく貢献、翌年にイタリアの名門ACミランに移籍することとなります。

すると新天地でも名手ドンナルンマの後釜というプレッシャーを跳ね除け17回のクリーンシートを記録する等、正守護神として君臨。怪我もありながらもチームの11年ぶりの優勝に大きく貢献しセリエA最優秀GK賞を受賞する活躍を見せます。

今シーズンは序盤戦で怪我を負いフランス代表として臨むはずだったカタールW杯も棒に振る形となりましたが、復帰後は好パフォーマンスを披露。国内、欧州でミランが復権するにおいて不可欠な存在となっています。

①驚異的な反射神経と安定感のあるビルドアップ能力

メニャン選手の特長は驚異的な反射神経と安定感のあるビルドアップ能力です。

驚異的とも言える反射神経を生かしたセーブでゴールを許さず、特に至近距離のシュートに対して滅法強い傾向にあります。またハイボール処理においても安定しており、放り込み戦法にも十分対応出来ます。

そして現代ゴールキーパーに不可欠とも言われているビルドアップ能力も要しており、ビルドアップの型が決まっておらず個に依存しがちなチームにおいて、ボールの送り先の選択肢を増やす対象としても非常に貴重な存在となっています。

また卓越したリーダーシップも持ち併せており、最後尾から放たれる言葉は多くの選手のメンタルを救っており、これ程試合に出場させると安心できる選手は中々いないと言えます。

②癖になりやすい箇所なだけに

しかし今シーズンはふくらはぎの怪我に悩まされており、シーズンの半分近くを欠場。昨シーズンも怪我での離脱があり、ミラン加入後は怪我に悩まされています。

特にふくらはぎの怪我は再発しやすく、ゴールキーパーは怪我で離脱することを中々想定されていないポジション（稼働率が高く代役を立てにくい）なので気になる所です。

③正守護神として初の大舞台に

またフランス代表では2020年に初招集され、ユーロ2020で初の国際舞台に招集されるも出場はありませんでした。そして2022年カタールW杯は前述した怪我もあり無念の出場断念と、中々代表では目立った実績を残せていません。

しかしロリスの代表引退により先日行われたユーロ2024の予選では正守護神としてプレー。アレオラ（ウェストハム）、サンバ（RCランス）等他にも優秀なキーパーはいるものの頭一つ抜けており、怪我さえ無ければ正守護神として初の大舞台に臨めそうです。

クラブでも代表でも飛躍し、世界最高峰の舞台でも輝きを見せるメニャン選手。今後の活躍も楽しみです。

では

きちのうすめ雑記