今回はチェルシー所属のチアゴ・シウバ選手について書いていきます。
1回では書ききれない為、3回に分けていきます。
2回目はACミラン~パリSG(2010~2020)時代です。
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①スクデット獲得とまさかの別れ
そのスピードと高い準備力でセリエA最高峰のセンターバックと評されたチアゴ・シウバ選手ですが、2010年にアッレグリ監督の就任で風向きが変わり、夏に「優勝請負人」イブラヒモビッチを獲得すると、シーズン序盤でシステムを従来の4-3-1-2に変更。
するとかなり危なかった中盤の守備が安定。チアゴ・シウバ選手も怪我人続出の中アンカーを務める試合もある等その戦術眼の高さを見せると、チームは快進撃を見せ見事にスクデット獲得。インテル1強時代に終止符を打ちました。
しかし翌年は機会を減らしたピルロがユベントスに移籍すると、復活した司令塔に導かれる形で躍進。ミランも食い下がるもユベントスに無敗優勝を許し2位に終わります。
すると翌シーズン、急激に悪化した財政事情の立て直しとFFP導入にともなう財政対策の為にイブラヒモビッチ選手と共にパリSGに売却される事になり、まさかの別れを経験することに。
攻守においての大黒柱を失ったミランはイブラヒモビッチが復帰するまで、長期間に渡っての不振に苦しむ事となります。
②立ちはだかる欧州最高峰の舞台
新興勢力であるパリに渡ったチアゴ・シウバ選手は加入後すぐにキャプテンに就任。その後同胞でもあるアレックスやダビド・ルイス、マルキーニョスとコンビを組み、加入した8シーズンで7度のリーグ優勝、リーグカップ5回、フランスカップ4回、スーパーカップ7回と国内において「無敵」とも言える強さを見せつけます。
しかし栄光のキャリアを歩む彼に立ちはだかったのは「欧州最高峰の舞台」チャンピオンズリーグ。幾度どなくベスト8の壁に阻まれ、そしてネイマール、エンバぺを擁しトゥヘル監督の下やっとたどり着いた2019-2020シーズンの決勝でもバイエルンに敗れ、ビッグイヤーを手にすることは出来ませんでした。
そしてその貢献度を年齢だけで判断した(そうとらえても仕方が無いです)クラブは契約延長をせず退団することになり、戦いの舞台をロンドンに移すこととなりました。
③キャプテンとしての資質
2010年W杯では出場機会を得られなかったチアゴ・シウバ選手ですが、2013年のコンフェデレーションズカップからレギュラーに定着。やんちゃなプレースタイルのダビド・ルイスを上手くコントロールしながら鉄壁の守備陣を築いていきます。
そして行われた自国開催の2014年W杯ですが、彼らに襲い掛かったのは母国からの「異常な」プレッシャー。チームは勝利すると安堵して涙を流し、自身もPK戦の際一人輪を外れ祈りを捧げる等、これまで見たことが無いような風景を見ることに。
しかし準々決勝のコロンビア戦ではエースネイマールが腰椎の骨折で戦線離脱を余儀なくされると、自身も累積警告で出場停止に。そして迎えた準決勝のドイツ戦では1-7で敗れる「ミネイロンの惨劇」により大会から締め出されると、前述した行動もありキャプテンとしての資質を問われる事になります。
それでも批判を受け止めセレソンのユニフォームを着続け、キャプテンはネイマールに譲るも精神的支柱としてチームを支え2018年W杯にも出場。グループリーグ第3戦のセルビア戦でゴールを決めるも、準々決勝でベルギーに敗れ3度目の正直ならず。
年齢的にも最後になる2022年W杯に全てを懸けることになります。
では
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