今回は主要欧州リーグの2023～2024シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
5回目は「パリSG」です。
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基本フォーメーション
①国内では強さを見せるものの
今オフにメッシ、ネイマールが退団しMNMが解体。エンバぺ中心のチーム作りに着手しフランス代表のチームメイトで親友であるデンべレを獲得し、さらに彼を生かす為の選手を補強。また監督にはバルセロナで一時代を築いたルイス・エンリケ監督を招聘。そのエースがまたもや退団を示唆するも何とか残留させ悲願のチャンピオンズリーグ制覇を果たす為始動します。
しかしエンバぺが出遅れた開幕2戦を引き分けると、5節のニース戦では早くも初黒星を喫することに。その後も攻守のバランス整備に苦しむも調子を上げたエンバぺの得点量産もあり、国内では強さを見せ首位を快走します。
ただ肝心のチャンピオンズリーグでは「死の組」に組み込まれ苦戦することに。ニューカッスルにはアウェーで完敗する等最後まで突破は決まらなかったものの、最終節にドルトムントと引き分け何とかグループリーグ突破。結果は残したものの好不調の波が激しく安定感に乏しいものとなりました。
②驚異の17歳
そんな中でインパクトを残したのは17歳のザイール=エメリ。昨シーズントップチームで控えからのスタートは多かったものの多くの出場機会を得た新鋭は、今シーズン開幕からレギュラーとしてプレー。
本職のインサイドハーフだけではなく右ウイングバックやサイドバックとしてもプレーし、粘り強い守備と推進力を生かした持ち運びで持ち味を発揮。途中足首の怪我で離脱はするものの復帰後もアフリカネイションズカップの為離脱したハキミの穴を埋める活躍を見せ、今やチームに欠かせない存在となっています。
またウガルテは新加入ながらレギュラーポジションを奪い取り攻守共に気の利いたプレーを披露。強度の高い守備だけでなく優れたポジショニングによるパスワークが冴えわたり、ポゼッションスタイルを目指す監督からすると有難い存在となっています。
③結局はエース次第に
しかし目玉のデンべレは打開力はあるものの決定力に欠け、ゴンサロ・ラモス、コロ・ムアニはどちらもインパクトを残す事が出来ておらず現状フィニッシュワークはエンバぺに頼っている状態に。
さらに前線のプレスが緩いことから中盤以降の選手に負担がかかり3バックで守備の安定を図る場面（ただそれを容易としたシュクリニアルが長期離脱、、、。）もあり、この攻守分断されている状況は昨シーズンに酷似しています。
その為今後はより相手を押し込めるビルドアップの構築か、それともエンバぺ含む前線の守備意識を増やししっかり連動させられるか、ルイス・エンリケ監督は過去監督と同様難しいかじ取りを迫られそうです。
MNMを解体しながら結局はエンバぺ次第になっているパリ。「個」への依存が年々難しくなっている欧州クラブ同士の戦いで果たして結果を残すことが出来るのか、注目です。
では
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