今回は2023年阪神タイガーズの森下翔太選手について書いていきたいと思います。
今シーズンの成績
94試合 .237 10本 41点 1盗 出塁率.316 OPS.691 四死球29 三振70
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①プロの壁にぶち当たった前半戦
中央大学の主軸として活躍し1年生ながら日米野球の日本代表に選出された森下選手は、昨年のドラフトで阪神に1位指名され1年目からの活躍を期待されましたが、オープン戦で結果を残し開幕1軍&6番ライトでスタメン出場を果たす等、好スタートを切りました。
しかしその後対策が立てられ無安打が続き(20試合)打撃面での迷走が見えると、4月半ばに1軍登録抹消。5月に再び昇格するもインパクトを与えたのは5月20日のサヨナラタイムリーぐらいで結果は残せず、6月上旬に再び登録抹消を味わいます。
鳴り物入りで入団し確かなセンスを見せるも、やや空回り気味。プロの壁にぶち当たった前半戦となりました。
②特大のインパクトを与えた驚異的な勝負強さ
しかし二軍で再び結果を残し6月中に3度目の1軍昇格を果たすと、近本選手の怪我により7月8日のヤクルト戦で1番センターとしてチャンスを与えられます。すると翌9日に決勝点となるプロ初ホームランを記録すると、12日のDeNA戦では同点2ラン&サヨナラ犠牲フライと大暴れします。
そしてその勢いのままフレッシュオールスターでは最優秀選手賞を獲得すると、近本選手が復帰した後は主に3番右翼手としてプレーし岡田監督以来となる新人右打者として43年ぶりの二桁本塁打を達成。さらに大黒柱大山選手、「アイブラック兄貴」こと佐藤輝選手との「ドラ1クリーンナップ」は猛威を振るい、18年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献しました。
さらにクライマックスシリーズでは初戦に同点ホームランを放つと日本シリーズでは3試合連続打点を記録。そして第5戦では自らのエラーで失点を招くも汚名返上となる2点タイムリースリーベースを放ち、最終戦では猛打賞を記録しチームの日本一に大きく貢献しました。
数字上では正直パッとはしないものの特筆するのは驚異的な勝負強さ。放つホームランやタイムリーはいずれも大事な場面でのものが多く、特大のインパクトを与えることに。
またアジアチャンピオンシップでも初戦の均衡を破る先制ホームランを放ちその実力が本物であることを証明しました。
③継続した成績を残し主軸定着を
ただ勝負は2年目となる来シーズンで、研究され数字を落とす選手が大半の中どこまで継続した成績を残し主軸に定着出来るかが注目です。
特にチームに少ない一発を放てる選手である為、彼と佐藤輝選手がどこまで数字を残す事が出来るのかが2年連続のリーグ優勝、日本一に懸かってくると思います。
ルーキーながらその勝負強さで素晴らしい活躍を見せた森下選手。来シーズはより成長した姿を見せてくれることを期待しています。ただくれぐれも死球での怪我だけは気を付けてください。
では
阪神タイガース リーグ優勝!プロ野球2023シーズン総括BOOK (コスミックムック)
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