今回はサッカー日本代表戦の放映権問題について書いていきます。
①遂にその時が訪れてしまった形
先日行われた2026年W杯アジア2次予選日本vsシリアの中継が、日本国内の媒体での放送が出来ないことを発表。(試合は5-0で勝利。)
この状況は極めて異例(恐らく1998年以降は初めてだと思います。)のことで、ファンの方は当然困惑。視聴できるアプリがSNSで次々と公開される等、視聴難民が多く発生してしまう事となりました。
ただ2022年カタールW杯アジア最終予選でもアウェー戦の中継はDAZNのみで地上波は無しと形は違えども上記のような状態になるのは時間の問題であり、遂にその時が訪れてしまった形となりました。
②放映権の高騰
その大きな要因は放映権の高騰。アジア最終予選はAFC(アジアサッカー連盟)が一括で放映権を持つことに対して、アジア2次予選は各協会が放映権を持っている状況。
その為値段を自分達で決めることが出来、今回はシリアサッカー協会の放映権販売を担っている代理店が価格を設定。しかしその金額が余りにも高額な物で、交渉は続けたものの結局は折り合いが付かず頓挫。結果日本で放映される事はありませんでした。
日本サッカー協会の田嶋会長も「変な形でチキンレースのようにお金をつり上げるとかそういうことに乗っていくつもりは全くない」とコメントしており、実際その「ふっかけ」に屈しなかった事をアピール。
その態度には評価の声も多く、長年「ドル箱」として法外な金額を払い続けていた(ロシアW杯は放映権の5分の1に当たる400億円、カタールW杯は300億円もの放映権料を払っていました。)日本の立ち位置も今後は変わってくる可能性は高いと思われます。
③よりサッカーコンテンツが遠い存在に
ただ結果放映出来なかったのは事実で、今後は今回のように「屈しなかった(ドヤ)!!」のようなパフォーマンスは出来ず、サッカーがショービジネスである以上より相手に現状の相場の提示や出せる金額を精査し、粘り強く交渉していく必要性はあります。
またJリーグ30周年を迎えたにも関わらず盛り上がりに欠ける現状(殆ど野球に取られた印象があります。)を見ると、そのアピール力(集客力)の欠如は明確で、今後はより状況の開示(ベンチ入りや怪我人情報を出さない事があります。)や積極的なエンタメ性の追求(リーグ単位でALL or Nothingなどのコンテンツの作成)をしていかないとより苦しい状況になる事は間違いないでしょう。
今回は相手側の不手際で根本にある問題は隠されたものの、今後はよりサッカーコンテンツが遠い存在になってしまうことが危惧される現状。未来の日本サッカーを担う子供達が代表戦をまともに見れなくなる事態だけは避けて欲しい所です。
では
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