今回はリヴァプール移籍が決定したアレクシス・マック・アリスター選手について書いていきたいと思います。
経歴
マック・アリスター選手は2016年にAAアルヘンティノス・ジュニアーズのトップチームに昇格し、2016-2017シーズンには1部昇格に貢献します。
その後2019年にブライトンに移籍。移籍直後はローン移籍の形でアルヘンティノスに残留、そして半年のレンタルでボカに移籍する等経験を積んで翌年にブライトンに復帰すると、初年度はサブに甘んじるも2年目からは主にシャドーやインサイドハーフとしてレギュラーとしてプレー。
そして2022-2023シーズンには中心選手として活躍すると2019年に初招集を受けたアルゼンチン代表でもカタールW杯のメンバーに選ばれます。すると初戦のサウジアラビア戦では出番は無かったものの2戦目から決勝までスタメンに選ばれると、グループリーグ最終戦のポーランド戦で代表初ゴールとなる決勝点を決め、決勝のフランス戦ではディ・マリアのゴールをアシスト。更に献身的な動きも目立ちメッシを支える役割を完遂するとチームはW杯優勝を果たし、一気に名を上げる事となります。
また再会したブライトンでも攻守において決定的な動きを連発してチーム初となる欧州カップ出場権獲得に大きく貢献。そして今オフにこのレベルの選手としては3500万￡という破格の安さでリヴァプール移籍が決定しました。
①優れた戦術理解力と状況判断力
マック・アリスター選手との特長は優れた戦術理解力と状況判断力です。
プレミアリーグに耐えうるフィジカル、そして技術の高さを持っている万能プレーヤーですが、何より戦術理解力と判断力に優れており、両インサイドハーフに加えダブルボランチの一角やトップ下、左ウイングも高いレベルでこなす等ポリバレント性の高い選手です。
また味方に合わせる所謂共有力が非常に高く、ブライトンではカイセドと共にチームの中盤のパスワークの中心に。さらに代表ではエンソ、デ・パウル等と共にメッシを支え、頼りになる相棒役としても躍動していました。
②フィニッシュの精度
ただボックスに入った際のフィニッシュの精度が課題で、今シーズンはチーム最多の10ゴールは挙げたもののその内6ゴールはPKによるもので、オープンプレーでのフィニッシュは度々外してしまう事が散見され20ゴールは取れるような決定機を貰いながらもこの数字になってしまったという感はあります。
ただゴールに入るタイミングやポジショニングの質は高いだけに、シュート精度を上げればスコアラーとしても大化けする可能性は十分あります。
③弱みを強みに変えられる存在に
新天地では早くも中盤の救世主としての働きが期待されます。
昨シーズンリヴァプールは主力の怪我やパフォーマンス低下で中盤の強度が著しく弱体化。それがモロに攻守において影響し、深刻な不振に陥っていました。
そんな中でのマック・アリスター選手の獲得。同じプレミアリーグで確かな活躍を見せているだけに一気に弱みを強みに変えられる存在になる可能性は高く、更に出来る役割も幅広い等、中盤の救世主としての活躍は十分期待出来そうです。
かつて英雄マネと同じ背番号「10」を背負いクラブからの期待も高いマック・アリスター選手。新シーズンの活躍も注目です。
では
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