今回はチャンピオンズリーグベスト8に3チームが残ったセリエAについて書いていきます。
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①相手に恵まれた感はあったものの
これまでチャンピオンズリーグを2シーズン連続でベスト8を前に敗退していたセリエA勢でしたが、今季は風向きが変わります。
インテル、ACミラン、ナポリが決勝トーナメント1回戦を勝ち抜き3チームが準々決勝に進出。インテルはポルト、ミランは絶不調時のトッテナム、ナポリはフランクフルトとマドリーやバイエルン、シティ等強豪相手では無く相手に恵まれた感はあったものの、ベスト8に3チームを送らせたことは2005-2006シーズンぶりで、トーナメントの組み合わせも4分の3の確立で決勝に進出出来る形もあり(残り1つはベンフィカ)、非常にその戦いぶりに期待が持てます。
②欧州仕様のナポリのサッカー
そんな中、最も注目なのはナポリ。ミランとの準々決勝1stレグにはエースオシムヘンを欠き敗れたものの、高い位置からのハイプレス、そしてサイドバックを有効活用したビルドアップは非常に高水準にあり、チャンピオンズリーグでも十分戦えるクオリティを誇っています。
まだまだ選手の質に頼り切っている部分は大きい(特にオシムヘンと両サイドバック)ものの、かつてのユベントスのような欧州仕様のチームの登場はセリエA全体のレベルアップにおいては非常に重要になってきます。
③競争力は高いだけに
ただナポリはオシムヘンが移籍濃厚、ミランもレオンの契約延長が進んでおらず、インテルは変わらず経営難等、この躍進が今シーズン限りである可能性は十分あります。
また以前指摘した自国選手の育成はさらに深刻になっており、代表は年々小粒に。そして経済面でも大きく後れを取っており、多くのクラブはスタジアム改修にもお金が掛けられない状況です。
それでもその3チームに加え、
・サッリサッカーが根付き、型にはまれば素晴らしいサッカーを展開するラツィオ
・スカルヴィーニやホイルンドが主力に定着する等チームの新陳代謝に成功しているアタランタ
・モウリーニョ監督の下、勝負強さが磨かれつつあるローマ
等
・首脳陣退陣などトラブルに巻き込まれながらも堅守速攻で強さを見せるユベントス
等競争力自体は高く、今後ナポリのサッカーを正面から打ち破れそうなチームが登場すれば競技面だけの復権は十分にありえると言えます。
欧州最高の舞台で素晴らしい戦いぶりを見せているセリエA勢。この状況をどう生かしていくか、今後の戦いぶりにも注目です。
では
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