今回は強豪国のカタールW杯国別総括を書いていきます。
8回目は「ポルトガル代表」です。
結果
3勝0分2敗 12得点6失点 ベスト8
主な布陣
①圧倒的なタレント力と不安要素
初の国際舞台でのタイトル獲得となるユーロ2016優勝からポルトガル代表は次々とタレントが台頭。
ルベン・ディアス、カンセロ、ベルナルド・シウバ(マンチェスターシティ)、ブルーノ・フェルナンデス、ダロト(マンチェスターユナイテッド)、ヌーノ・メンデス、ヴィチーニャ(パリSG)、レオン(ACミラン)等トップクラスのクラブで中心として活躍している選手も多く、ネームバリューだけなら過去最高とも言えました。
ただ問題は監督の戦術の引き出しが少なく試合毎の出来の差が激しい事と、大エースクリスティアーノ・ロナウドの不調。更にチームの得点源、更に攻撃の潤滑油として存在感を見せていたジョタの離脱も重なり、圧倒的なタレント力に対して余りにも不安要素が多く、優勝候補に推されることは余りありませんでした。(実際大手ブックメーカーのオッズは大体7~8番手に位置していました。)
②絶対的エースとの離別
そんな中迎えた初戦ガーナ戦ではロナウドの5大会連続ゴールとなるPKを決め先制するも、その後は点の取り合いになり3-2の辛勝。
何とか勝利を挙げると、次戦のウルグアイ戦では個の力が見事に機能し2連勝でグループリーグ突破を早々に決めます。
続く韓国戦では大幅なターンオーバーを敷き、敗れはするもコンディション面を整えると、続く決勝トーナメント1回戦のスイス戦では監督は不調のロナウドを外す決断を行い、代役として抜擢されたラモスが見事なハットトリックを決める等会心の出来で6-1の大勝。絶対的エースとの離別をしながらも勝利を引き寄せたチームには確かな勢いがありました。
しかし続くモロッコ戦では圧倒的にボールを保持するも攻めあぐね膠着状態が続くと、エンネシリにロナウド以上とも言える打点の高さからヘッドを叩き込まれ先制されると、そのまま守り切られまさかの敗北。ロナウドは途中出場をするものの、得点に絡むことが出来ずに試合後はただ一人涙を流しながらピッチを後にしました。
結局大会を通じて確かな個の力はあったものの、最後まで機能性に欠けたスター集団はベスト4を前にカタールを後にすることになりました。
③重要な後任監督
その後サントス監督は退任。ポルトガルに初の国際タイトルをもたらした監督は24年までの契約を全うできずに代表を去ることになりました。
そして重要になってくるのは後任監督。噂ではモウリーニョ監督(ローマ)、フォンセカ監督(リール)等が挙がってはいますが現状チームを率いている立場にあり、引き抜きは現実的ではないでしょう。
兎に角ロナウドが仮に抜けたとしてもタレント力が十二分に揃っているチームであるので、新たな黄金世代を作る為にも後任監督には確かな実力・実績は欲しい所です。
そしてこれまでタレントが枯渇して苦しかった時期のポルトガル代表を実質一人で世界の強豪に留めてきたロナウド。今後の進退は不明ですが、彼の納得のいく代表人生を歩んで欲しい所です。
では
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