今回はマンチェスターシティ所属のベルナルド・シウバ選手について書いていきたいと思います。
経歴
ベルナルド・シウバ選手はベンフィカの下部組織に入団しましたが、トップチームでの出番は殆どなく、2014年にフランスのモナコにレンタル移籍をします。
するとジャルディム監督に才能を見出されたシウバ選手は中心選手として活躍。2015年1月には完全移籍を勝ち取り、2016-2017シーズンには、ルマール(現アトレティコ)、バカヨコ(現ミラン)ファビーニョ(現リヴァプール)、エンバぺ(現パリSG)等自身と同じ若きスター選手と共にリーグアン優勝、チャンピオンズリーグベスト4進出に大きく貢献します。
その活躍をあり、2017年に4300万€でマンチェスターシティに移籍。スタメン起用は少なかったものの移籍初年度にプレミアリーグ優勝を経験、そして2018-2019はPFAベストイレブンに選ばれる等中心選手として活躍します。しかし2020-2021シーズンは出場機会が減少、さらにグリーリッシュの加入もあり移籍は不可避とされていましたが残留します。
迎えた今シーズンは開幕こそレギュラーから外れるもののその後は定着、レスター戦での決勝弾、ユナイテッド戦での追加点などの得点や、攻守における働きでチームに欠かせない存在となっています。
代表では2015年にデビュー。2018-2019のUEFAネーションズリーグでは準決勝、決勝でアシストを記録、ポルトガル代表の優勝に大きく貢献し大会最優秀選手に選ばれます。
①様々な局面で違いを作り出せるテクニシャン
ベルナルド・シウバ選手は様々な局面で違いを作り出せるテクニシャンであると言えます。
豊富な運動量を生かして様々な所に顔を出し、攻守においてサポートしていきます。また判断力が高く無駄がないのでその質が非常に高く、ビルドアップ面では味方のパスコースを増やし、守備では相手の選択肢を確実に奪っていきます。
そして本業の攻撃でも共有力が高く二手先三手先を読めるため、コンビネーションでの攻略はお手の物で、それを封じられた際も細かいタッチを生かしたドリブル突破、ライン間でボールを受けてのラストパスやシュート等個でも違いを作り出せる選手です。
正に技術と思考のどちらも併せ持っている為、攻守の全局面で活躍出来る選手で、監督やチームにとってはこれ程助かる選手はいないでしょう。
②弱点をカバーするクレバーさ
ただ体格面では劣り、フィジカル勝負では屈強なプレミアリーグのディフェンダー相手には分が悪いです。
しかしそれを運動量と判断力で補っておりその弱点が露呈される局面は限られています。またグアルディオラ監督も近年はそういう起用法は行っておらず彼を生かす布陣を組んでいるので問題は無いです。
ただ同町のライバルチームのような戦術が整っておらず個の力量に依存するチームにもし移籍するとなると、「味方と絡んで」輝く彼の良さは消えかなり苦しむことになると思います。
③シティに不可欠な存在に
シティ加入当初は典型的な「逆足ウインガー」で、運動量が少なく試合から消える場面も目立ったシウバ選手ですが、翌シーズンに同タイプでより突破力に優れたマフレズ選手の加入&したことでと立場が危うくなります。
しかしサイドに張りつつコンビネーションで崩すプレーを身に付け、適応に戸惑うマフレズを押しのけレギュラーとして活躍すると、守備の献身さとその判断力でインサイドハーフにも適応しダビド・シルバ、デ・ブライネ不在にも起用されるようになりました。
またギュンドアンのストライカー化で起用が減った昨シーズンも出場した際はコンスタントな活躍を見せており、今シーズンはシティに不可欠な存在になっています。
プレースタイルを徐々に変化させながらチームに足りない所にフィットしていく。彼のクレバーさが際立つ結果となっています。
愛嬌が良く底抜けに明るいキャラクターも人気なベルナルド・シウバ選手。今後もチームにバフという魔法をかけ続けてくれるでしょう。
では
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