今回はインテル所属のイヴァン・ペリシッチ選手について書いていきたいと思います。
経歴
ペリシッチ選手はハイデュク・スプリト（クロアチア）のユースに所属後、2007年にソショー（フランス）に移籍します。その後ベルギーに活躍の場を移すと、2010-2011シーズンにはクラブ・ブルージュでリーグ得点王に輝きます。
そして翌年ドイツの強豪ドルトムントに移籍し2011-2012シーズンのブンデスリーガ優勝に大きく貢献します。しかし翌シーズンはロイスの加入により出番が激減するとクロップ監督とも衝突し冬にヴォルフスブルクに移籍。2014-15シーズンにはオリッチ、デ・ブライネと共に躍動しドイツカップ優勝に貢献します。
そして2015年にはインテルに移籍、左ウイングのレギュラーとして4シーズンに渡り活躍するも2019-2020シーズンに就任しコンテ監督の構想外になりバイエルン（ドイツ）に移籍。するとバイエルンではレギュラー定着とは言えないものの違いを生み出すプレーを連発してチームの3冠に大きく貢献します。
翌年インテルに戻り移籍は不可避とされるもののコンテ監督は固定出来なかった左ウイングバックとして起用。すると瞬く間にフィットし後半戦の躍進、そして優勝の立役者となると、今シーズンもインザーギ監督に重宝されコッパイタリアでは2ゴールを挙げ優勝の立役者に。逆転優勝を狙うインテルの崩しの切り札として躍動しています。
①両足のキック精度と空中戦の強さ
ペリシッチ選手の特長は両足のキック精度と空中戦の強さです。
特に両足のクロスやパスの精度が高く他の左サイドの選手に比べ次のアクションが読むのが難しい選手と言え、相対する選手を困難に陥れます。
今シーズンの8節には利き足ではない右足でPKを蹴り込みゴールするというセリエA初の快挙を達成、計り知れないプレッシャーがかかる先制の場面で決めてしまうことで、彼が相当両足のキックに自身を持っていることが伺えます。
また本来ウイングであることでスピードを生かしたドリブル突破は非常に大きな武器となっています。細かいテクニックとフェイント、そして強靭なフィジカルを前面に出した縦突破はインテルの大きな武器となっています。
そして空中戦の強さも特筆に値します。186㎝と比較的大柄ではありますが何よりタイミングとポジショニングが抜群に良く、ストライカー顔負けのヘディングを叩き込みます。またその特長は守備にも使え、特にセットプレー時には頼もしい壁となってくれます。
②複数の選択肢を与えられた際のプレー
反面状況判断力には課題があり、プレーの幅は限定的です。基本サイドからの縦突破からのクロス、そしてカウンターや逆サイドのクロスに飛び込むフィニッシュが主です。
また複数の選択肢を与えられた際のプレーも苦手で、ポゼッション基調のチームでは更に起用法が限られてしまいます。
そのため左サイドのワイドしか起用しようがなく、ドルトムント、コンテ監督1年目のインテル、バイエルンでレギュラーを掴めなかった大きな原因となっていました。
③ウイングバックとして崩しの切り札に
ただかつて自身を構想外としたコンテ監督の元、ペリシッチ選手はウイングバックとして新境地を開拓しました。役割が限定的になることを逆手に長所を遺憾なく発揮し、今や崩しの切り札になるまで成長。さらに以前までは散発的で荒かった守備も洗練されてきており、弱点とは言えないものとなっています。
冬にリーグ屈指のウイングバックであるゴゼンスが加入するも、彼がレギュラーを張り続けていることからその実力が伺い知れるでしょう。
100キャップ以上の出場歴があるクロアチア代表でも左ウイングバック、そして本職の左ウイングとしてレギュラーとしてプレー。自身3度目のW杯出場にも意欲を見せています。決勝で同点ゴールを奪いながらもハンドでPKを与えてしまった前回大会の苦い思い出を払拭させる働きが期待されています。
インテルでもクロアチア代表でも崩しの切り札として躍動するペリシッチ選手。未だ締結されていない契約延長も含め、今後の彼の動向に注目していきたいと思います。
では
 |
★SALE★セール★RE-TAKE(リテイク) インテル Established パーカー(ブルー)【サッカー ウェア フーディー スウェット】【店頭受取対応商品】
|
 |
|
