今回は主要欧州リーグの2019~2020シーズン総括を書いていきたいと思います。
シーズン全試合を終了した注目していたチームについてのみなので大半抜けていますのであしからず。
最終回は「バイエルン」です。
リーグ 勝ち点82 26勝 4分 4敗 100得点 32失点 優勝
カップ戦 優勝
チャンピオンズリーグ 優勝
主な加入選手
オドリオソラ(←レアルマドリード)
パバール(←シュトゥットガルト)
①進歩が見えないサッカー
昨シーズン一定の結果を残したロベルト・コバチ監督政権2年目。勝負のシーズンでしたがジューレ、リュカなど守備陣に怪我人が続出し地盤が揺らぎます。そしてやや単調でビッグクラブにしてはバリエーションが少ない攻撃は、去年と何ら変わらず「進歩が見えないサッカー」を展開していました。そんな中5失点を喫して大敗したフランクフルト戦後コバチ監督は解任されました。
代わりに監督に就任したのはまさかの「暫定」監督でした。ハンジ・フリック監督。ドイツ代表では長らくレーブ監督の右腕として貢献し、2014年にはW杯を制覇した名アシスタントコーチです。当初は次の監督までの繋ぎとして考えられましたが、、、。
②劇的な改善
「劇的な改善」。まるで別のチームのようにチームは躍動。5レーンとトランジションとポジショニングを重視した攻撃サッカーは構造上リスクが非常に高いものの、巧みな用兵術でそれをカバー。圧倒的な安定感と攻撃力を発揮するスーパーチームを作り上げました。
ただ最大の特長はそのチームワークです。選手全員が勝利に向かい連動性と精度の高いプレーを幾度となく繰り出していく。相手はたまったものではありません。
ゴレツカは怪我もあったものの守備の強度が増し、より万能性の高いMFに成長。ミュラーは豊富な運動量と気の利いたプレーでアシストを連発するなど不振の選手の復活も特筆すべき所です。
③最高の結末
2020年公式戦全勝、3冠と正に「最強」の名を欲しいままにしていたバイエルンですが、MVPはやはりこの男、レバンドフスキでしょう。
公式戦47試合55ゴールと驚異的なペースでゴールを積み重ねながら、スペースメイクや守備に奔走し念願のチャンピオンズリーグ制覇を手に入れました。今年バロンドールがあれば、、、と考えてしまいます。
監督の交代という「不測の事態」に見舞われながら「最高の結末」となったバイエルン。正式な監督として就任したフリック監督の元、連覇を懸けた来シーズンも楽しみな存在です。
では