今回はインテル移籍が決まったヘンリク・ムヒタリアン選手について書いていきたいと思います。
経歴
ムヒタリアン選手はアルメニアのピュニク・エレバンの下部組織に入団。2006年にトップチームに昇格すると、在籍3年半で公式戦89試合35得点を記録しリーグ3連覇に貢献する活躍を果たし、2009年にメタルルフ・ドネツク(ウクライナ)に移籍。そして翌シーズンには国内の強豪シャフタール・ドネツクに移籍します。
そしてシャフタールでは2010-2011シーズンこそ途中出場中心の起用となるものの、翌シーズンからはトップ下のレギュラーに定着。2012-2013シーズンにはトップ下ながらもリーグ得点王を獲得する等、破竹の勢いでリーグを席巻。チャンピオンズリーグでも印象的な活躍を見せ2013-2014シーズンにドルトムント(ドイツ)に2750万€で移籍。
そしてドルトムントでもクロップ監督、トゥヘル監督と名将の元でその才能を随所に発揮するも負傷離脱が多く、チーム低迷の一因と見られた時期もありました。それでもその献身的な姿勢でクロップ監督の信頼を得ると、トゥヘル監督が採用したファンタスティック4の一角としても活躍。2016-2017シーズンにマンチェスターユナイテッド(イングランド)に移籍することとなります。
しかしユナイテッドではモウリーニョ監督の信頼を勝ち取ることは出来ず、2017-2018シーズン途中にサンチェスとのトレードでアーセナルへ。そのアーセナルでも怪我に苦しみ2019年にはローマ(イタリア)に移籍します。
ローマでも常時出場とはいかなかったものの印象的なプレーを見せ、2020-2021シーズンには全盛期を彷彿とさせるプレーを披露。昨シーズンも怪我に苦しみながらも随所に光るプレーを披露すると、契約満了にあたってインテルへの移籍が決定します。
アルメニア代表では通算最多得点者(33得点)となっていますが2022年に代表引退。大舞台に立つことは叶いませんでした。
①極上のライン間でのテクニックと判断力
ムヒタリアン選手の特長は極上のライン間でのテクニックと判断力です。
スピードはそれほど速くないものの非常に滑らかなタッチを駆使するドリブルでスルスルと敵陣に侵入。そして的確なタイミングと精度で送り出されるパスで得点機を演出します。さらにキック精度を生かしたフィニッシュワークで得点を奪え、守備で最も固い中央部を崩せる数少ない選手でもあります。
また判断力も非常に高く、的確に周りを使うことが出来、崩しの切り札としては申し分ない働きを見せてくれます。
そしてこのタイプの選手にありがちなエゴイスティックな部分が殆ど無く守備もしっかりと行ってくれる為、監督にとっては非常に心強い存在で、クロップ、トゥヘル監督が彼を重用したのも頷けます。
②相次ぐ怪我による離脱
ただ彼のキャリアを狂わせたのは相次ぐ怪我による離脱です。ドルトムント時代はそうでは無かったもののユナイテッド加入後からは目に見えて増えており、2021-2022シーズンもハムストリングの怪我で長期離脱しています。
またフィジカル面にも不安を残し、ハイテンポのゲーム展開ではゲームから消えがちになってしまいます。
特に怪我の面はどうしても加齢によるものもある為中々防ぎにくく、年間フル稼働は難しいと言えるでしょう。
③攻撃に変化を付ける存在
そして新天地での役割は攻撃に変化を付ける存在として起用されそうです。
現状インテルはバレッラ、チャルハノールがレギュラーに定着しており、彼らの欠場時や交代要員としての起用が、主になりそうです。同じような役割を担っていたビダル(今夏の退団が濃厚です。)とはプレースタイルは大きく異なるものの、共有力は引けを取っていないのですんなりチームに溶け込めそうです。
またセリエAにも慣れている為環境面も問題なく、兎に角一年間フィジカルコンディションを整え、継続的に出場出来るかが勝負になりそうです。
欧州の強豪クラブを渡り歩き多くのスーパープレーを見せたアルメニアの天才プレーヤーも33歳。新天地でもローマと同様熟練のプレーを見せて欲しいです。
では
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