※ネタバレ有り
原作の登場人物が多い為、かなり念入りに登場人物紹介を行っていた本作。TV版に特別編終盤(ダイジェスト)を作ったのも頷けます。
今回は2021年に公開された「名探偵コナン 緋色の弾丸」について書いていきます。
①赤井ファミリー集結
今作は物語のキーパーソンである赤井ファミリーが集結する作品となっています。
・沖矢昴になりすまし、高い知性と狙撃能力で相手を確実に撃ち抜くFBIの赤井秀一
・イギリス諜報機関のMI6に所属し世良と共に諜報活動を行うメアリー・世良
・持ち前の推理力とバイタリティで局面を動かす世良真純
・世界一のブレーンとして優れた洞察力と記憶力で相手を追い詰める羽田秀吉
とそれぞれ能力が高く個性と癖が強い人物が、(結果的に)協力し合う描写は物語を上手く彩っています。
また超遠距離狙撃やカーチェイスの詰将棋、そしてジークンドーとそれぞれ魅力が上手く引き出されており、劇場版特有のド迫力アクションに拍車を掛けました。
②ややこしい人物の関係性
しかし原作で複雑な人間関係を持っているメンバーなので予習は必要です。前述したようにTV放映前週にダイジェスト版を作っており、人物紹介も念入りに行っていても中々その関係性は掴みづらいです。更に原作の関係性を発展させるわけにもいかない(物語に齟齬が出る)のでその絡め方は非常に難しかったと思われます。特に
・真純とメアリーは赤井=沖矢だとは気付いていない
・メアリーの幼児化は真純のみが知っている
・赤井と連絡を取っているのは秀吉のみ
ということを最低でも知らなければ混乱する事は間違いないです。
久しぶりにコナンを見たり、関係性があやふやな場合で今作を楽しむためには「緋色の不在証明」を見ることをお勧めします。
③今回のヒロインは、、、
そんな中ヒロインである蘭ねーちゃんはというと、、、出番は前半に限られ大ピンチには陥りませんでした。(たまにはお休みも必要であるという事でしょうか)
しかし既にカップルが成立していたこともあり、探偵事務所屋上では甘々な場面も、、、。次作も高木&美和子が中心となっていそうで、今後は他カップルに注目が集まりそうです。
そんな中実質ヒロイン化したのは灰原と世良。前者は本妻(物理)顔負けのサポート(頭脳)を発揮し事件解決に大きく貢献。そして後者が本妻ポジションに収まり、コナンへの言及(兄について)、そして最後のアクション場面も請け負うことに。ある意味コナンの秘密を知っていることが多い2人だけに、今後も非常に起用しやすいキャラとなってきそうです。反面蘭ねーちゃんは立場が安定(新一の彼女)した代わりに出番を失うという危険性が出てきています。
それぞれ高い能力と複雑な関係性を持つ赤井ファミリーと、派手なアクションが売りのコナン映画との補完性が抜群であることを証明した本作。是非本編を見ていただくようおススメします。
では
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