今回は欧州の「成金クラブ」の歩みについて書いていきたいと思います。
最近ではニューカッスルが実質「世界一」の金満クラブになりましたが過去にもよく似た状況になったクラブはあります。
今回は成績を向上させるにおいて重要な
①補強戦略
②監督選び
③センターラインの確立
を焦点において、そのクラブがどのような歩みを見せ、どのような結果をもたらしたかを書いていきたいと思います。
2回目は「マンチェスターシティ」です。
主なフォーメーション
背景
マンチェスターシティは長年ライバルであるマンチェスターユナイテッドに後塵を拝していました。プレミアリーグではエレベータークラブからは脱したものの中位に留まるのがやっとで、アネルカやファウラー等スター選手はいたものの散発的で状況を変えるには至りませんでした。
しかし2007年にタイ前首相タクシン・チナワットの会長就任を機に注目度は大幅に上がり、有力選手を次々と補強するようになります。しかしオーナー側に問題があり僅か1年でクラブを売却することになります。ただその売却先はUAEの投資グループADUG、チェルシーをも上回る資金力をバックボーンを得ることとなります。
①アイコンの獲得
そして2008年、クラブは今後のチームのアイコンとして移籍期限最終日にロビーニョをレアルマドリードから獲得。さらに冬にはベラミー、ギブン、ブリッジ、デ・ヨング等実力者を獲得し上位進出を狙います。
しかしロビーニョは好不調の波が激しく軸になり切れず中位でシーズンを終えると、翌シーズンにはテベス、アデバヨール、コロ・トゥーレをライバルチームから引き抜き巻き返しを図るも、冬にはクラブの象徴になるはずのロビーニョを放出。
その後も大型補強を行い2011-2012シーズンには劇的な勝利で優勝を果たすも、紆余曲折は多分にあり、成果が出たのはチーム改革から4年経った悲願の優勝でした。
②「哲学」を植え付けたのは
その後2013-2014シーズンにリーグ制覇を果たす等順当な成績を修めており、着実にビッグクラブへステップアップしていきましたがどこか寄せ集め感はあり、毎年のように戦い方が変わるなど、肝心の「哲学」がやや欠けていたと思います。
しかしそのクラブを大きく変えたのは2016年のグアルディオラ監督就任でした。
バルセロナで「奇跡のチーム」を作り上げた稀代の名将は、初年度こそ苦しんだものの2年目の2017-2018シーズンには自身の哲学を浸透させ、プレミアリーグ史上初の勝ち点「100」に到達。さらに翌シーズンもリヴァプールとのデットヒートの末連覇を果たし、欧州で最も注目されるクラブの一つになると、昨シーズンはクラブ史上初のチャンピオンズリーグ決勝進出を果たし、クラブはヨーロッパ屈指から最高峰へと地位を上げました。
戦術面でも「偽サイドバック」「ダブル0トップ」「カンセロロール」「2-3-5システム」等様々な驚きを見せるグアルディオラ監督の手腕もあり、今や世界のサッカーの最先端とも評されるようになっています。
③長年主軸を固められず
ただ今の地位に到達するためには上記した補強の一貫性の無さの為、長年主軸を固められませんでした。特に有望選手であったアイルランドやリチャーズ、ロドウェル、スターリッジ等はは監督の起用法もあり上手く才能を開花せずに移籍することになります。
その代わりに主軸となったのは外国籍選手でした。コンパニやヤヤ・トゥーレ、サバレタ、ダビド・シルバ、そしてアグエロ。彼らが屋台骨を作ってからはチームの成績は劇的に向上しました。
また近年ではフォーデンがトップチームに定着。デラップやパルマー等他ユース出身選手も出てきており、育成面でも芽は出始めています。
マンチェスターシティは
・元々小クラブであったのでチームの骨格作りやブランディングに長年を費やす
・世界屈指の名将を迎えいれ名実ともに注目されるクラブとなる
・外国籍の選手がセンターラインを固めた
ことで周り道をしながらも強豪に上り詰めたクラブであると言えます。
今シーズンも優勝候補としてプレミアリーグを引っ張っているシティ。ビッグクラブの壁に挑み続け、積極的な投資と一貫性のある強化で見事に仲間入りを叶えたクラブであると言えます。
では
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