今回はグアルディオラ監督の新たな試みである「2-3-5システム」について書いていきたいと思います。
①本格的なゼロトップシステムの採用
今シーズンから本格的にグアルディオラ監督率いるマンチェスターシティが試み話題になっている2-3-5システムですが、主な採用理由としては
・本格的なゼロトップシステムの採用
・サイドへのビルドアップの確度アップ
・5バック対策
であると考えられます。
まず今シーズンアグエロが退団しセンターフォワードがジェズス一人(彼も純粋なタイプではないと言えます。)になった状況で、ゼロトップシステムに本格的に移行しようとしていることです。
現状フェラン・トーレスが中盤で数的優位を作りスペースメイクやフィニッシュに渡るなど多岐に渡った活躍を見せていますが、アグエロのようにラインブレイカーとして勝負出来る選手では無いので、素早いパス回しによるハーフスペースの深い位置を使った攻めが必要になってきます。
そしてグアルディオラ監督はシティ就任後はいかにしてそのスペースを突けるかを重点的に試行錯誤していましたが、近年増えている5バック採用でハーフスペースを消され攻撃が手詰まりになる状況が見られるようになりました。しかし昨シーズン中盤は「カンセロロール」とギュンドアンの決定力でそれを埋め合わせし驚異的な連勝記録を作っていたりしていました。
②5バック対策
ただ今シーズンは増えるであろう5バック対策を最初から取ってきました。
5バックで有効なものの一つに「サイドで揺さぶりをかけウイングバックを孤立させる」という手段があります。そうすればサイドでの数的優位を作り、連動した崩しで最も危険なエリア(ハーフスペースの深い位置)に侵入することが出来ます。
しかしその為にはよりスムーズなビルドアップが必要になり、グアルディオラ監督はその方法としてビルドアップの再構築に挑みました。
そして
・高い位置に配置されたウイングにスムーズにボールを届ける
・スキあらば縦パスを付ける
・アンカーへのパスコースを作ることで逃げ道を作る
為に、アンカー脇に両サイドバックを並べる2-3-5システムを採用。ビルドアップの確度を上げる試みを行いました。
③ウォーカーロールと呼ばれるかも
しかしそのシステムを機能させるためには高い戦術眼とバランス感覚が必要になり開幕前後に起用されたメンディ、カンセロは終始その役割に戸惑っていました。
ただメンディが出場停止後に起用されたウォーカーがまずまずの働きを見せたことでその機能性は劇的に向上。特にややパスの出所を読まれやすく、レンジにも難があったウォーカーからすればパスコースが増え尚且つ近い位置でボールを送れる役割は弱点が見えにくく、このシステムで最も恩恵を受けた選手であると思われます。もしかしたらアラバ、カンセロに次ぐ「ウォーカーロール」と呼ばれるかも知れませんね。
「点を取る」ことにおいては前線の組み合わせがまだ確立されていないこの戦術は完成とは言いませんが、再びグアルディオラ監督が新たな試みに挑戦しているのは確かです。またバイエルンのナーゲルスマン監督もよく似た試みを行っており、この流れがどのような結果に繋がるか非常に楽しみです。
では
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