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ジョン・ストーンズ~稀代の戦術家に最適解を見出され躍動~【特集】

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今回はマンチェスターシティ所属のジョン・ストーンズ選手について書いていきたいと思います。

Getty Images

経歴

ストーンズ選手はバーンズリーのアカデミー出身で、2012年にプロデビュー。翌年にはレギュラーとしてプレーし、冬の移籍マーケットでプレミアリーグエバートンに移籍する事になります。

エバートンでは当初は経験不足な上、ディスタン、ジャギエルカという屈強なディフェンダーを重視するモイーズ監督の構想に入ることなくシーズンを過ごす事となりますが、ロベルト・マルティネス監督に交代すると、徐々に出場機会が増加。

2013-2014シーズンはバックアッパーではあるものの、翌シーズンはディスタンからレギュラーを奪い主力としてプレーします。そして完全に主力に定着した2015-2016シーズン後にマンチェスターシティに5560万€で移籍。

加入後は度重なる怪我に泣かされ、一時期はその不安やラポルトの獲得により序列が4番手まで下がるも、翌シーズンからは再びレギュラーに返り咲きます。

そして昨シーズンはその特長を最大限生かした「偽センターバックとしてプレー。チームの3冠獲得に大きく貢献しています。

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イングランド代表でも2014年に初招集されてから、全ての大会に参加。ユーロ2020ではディフェンス陣の中心として、チームの決勝進出に貢献しています。

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①足元の技術とエアバトルの強さ

ストーンズ選手の特長は「足元の技術とエアバトルの強さ」です。

足元の技術が非常に高く、長短交えたパスは正確そのもの。更にボールを持った際の判断力に優れている為、相手の逆を突き躱したり身体で騙してパスを送る事が出来ます。また「運ぶドリブル」が上手く、ゆったりとしたペースで持ち運び適切なタイミングと角度でパスを差す事が出来るので、ビルドアップ能力は非常に高いと言えます。

さらに本職の守備では驚異的なエアバトルの強さが際立ち、セットプレーやコーナーキックでは得点源にも。特にイングランド代表でのマグワイアとの「ツインタワー」は攻守における制空権を支配。滅多に上から叩き込まれる事はありません。

クラブでも代表でも中心的存在になれる能力を持つハイレベルなセンターバックと言えます。

 

②瞬発系アタッカーへの対応と怪我耐性

ただ瞬発系アタッカーへの対応は手こずる傾向があり、快足アタッカーとのスピード勝負は分が悪いと言えます。

またここまでの能力を擁しながらも確固たる地位を築いていないのは怪我の多さ。相次ぐ怪我でシティ加入後にリーグ30試合以上に出場したシーズンは無く、コンディションの不安が常に付きまとう選手となっています。

 

③偽センターバックで新境地を

前述したようにストーンズ選手は一時期本職がアンカーであるフェルナンジーニョよりも序列が低い程深刻なスランプに陥っていました。

しかし彼に自身を取り戻させたのは頼れるパートナーの加入と、「偽センターバック」の導入。ディフェンスリーダーの素質があるルベン・ディアスの加入は彼の負担を軽くしてより前で勝負出来るようになり、新しい戦術は彼の良さを最大限生かせるようになりました。

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今シーズンも前半戦は殆ど怪我で離脱していたものの、復帰した際には高レベルのパフォーマンスを披露。シーズン終盤戦のキーマンとなりそうです。

※代表ウィークで負傷退場。軽傷であって欲しいです。

 

稀代の戦術家に最適解を見出され躍動するストーンズ選手。今後の活躍も楽しみです。

 

では

 

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