今回はトッテナム就任が決まったアントニオ・コンテ監督について書いていきます。
シーズン開幕まではモウリーニョ監督解任後監督選びが難航し、選ばれたヌーノ監督は序盤は結果を残したものの連敗やライバルチームとの戦いでの惨敗もあり、11月1日に解任されました。
そして名前が浮上したのはインテルを昨季優勝に導きながら辞任をしたコンテ監督でした。ユベントスでセリエA3連覇、チェルシーで就任1年目での優勝も果たした名将は、2023年6月30日にまでの契約にサイン、不振に喘ぐチームの再建に取り掛かることとなりました。
①強いパーソナリティーでクラブの気質を変える存在
コンテ監督は強いパーソナリティーでクラブの気質を変える存在と言えます。
選手に献身と規律の順守を求める熱血漢で、その強烈なパーソナリティーはクラブの気質を変えてしまう程です。カルチョポリで凋落し迷走を繰り返したユベントス(前年度まで2年連続の7位)に再び勝利のメンタリティーを植え込みセリエAの「絶対王者」とさせ、前シーズン10位に終わったチェルシーを就任初年度に優勝に押し上げ、昨シーズンは就任前までチャンピオンズリーグ出場権の獲得さえままならなかったインテルを優勝に導きました。特に短期間で一気にチームを纏め上げ仕上げていく手腕は素晴らしく、就任1,2年で結果をきっちり残す監督としても有名です。
②緻密な組織作りと準備力
その特長は「綿密な組織作りと準備力」です。非常にディテールに拘った組織作りを行い、3バックを基調とした統率された守備と型の多いビルドアップを構築したチーム作りを行います。そして試合に対しての準備力が高く、相手チームの弱点を浮き彫りにさせ自チームの強みを生かした戦略を練ることが出来る監督です。
また世間では守備的なアプローチが多いと評価されていますが、ビルドアップの質の高さや相手を徐々に押し込んでからの波状攻撃などは迫力満点で、非常に魅力的なサッカーを展開することが出来ます。
ただファーストプランを崩されると脆さを見せ、交代策も配置や数的要素のものが少なく個の質頼みなものが多いので、打開しきれずに引き分けにされたり敗北する場合も多く、裏目に出る場合もあります。それは特にチャンピオンズリーグで表れ(本人に苦手意識もあるかも知れません)、リーグ戦での圧倒的な実績に比べ、目立った実績を挙げられてはいません。(最高順位は2012-2013シーズンのベスト8)
③会長がどこまでお金を出せるか
コンテ監督就任でトッテナムで昨シーズンのトゥヘル監督のような巻き返しを迎えられるかと言われれば、その可能性は高いかと思われます。
まずチームがコンテ監督が得意な3バック向けの選手が多いことが挙げられます。エメルソン、ドハーティ、セセニョン、レギロン等ウイングバック向きorウイングバックに対応できる選手も多く、脆さを見せていたセンターバックも補完できる可能性は十分にあり、短期間でも結果を残せる戦力は揃っていると言えます。
※その後カンファレンスリーグで初采配。3-4-3を採用し勝利しました。ベン・デイビスの左センターバックが印象的です。
しかし冬の移籍を含めた補強面ではひと悶着あるかも知れません。報道では300億円以上もの補強費をコンテ監督が要求しているとも言われ、レヴィ会長の出し渋りがあれば即座に袂を分かつ可能性はあるでしょう。(ユベントス、チェルシー、インテルでも補強方針のすれ違いで揉めています。)
妥協を許さないコンテ監督に会長がどこまでお金を出せるか注目です。
再びプレミアリーグに戻ってきたコンテ監督。名将の采配に注目です。
では
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