※ネタバレ有り
今回は鬼滅の刃の登場人物「産屋敷耀哉」について柱稽古編の範囲までで、出来るだけ書いていきたいと思います。
①お館様
鬼狩りの組織「鬼殺隊」を代々率いる産屋敷一族の97代目当主で、鬼殺隊の面々からは「お館様」と呼ばれ慕われています。
顔の上半分の皮膚が爛れた様に変質してしまっており、闘病中ではあるものの一組織の指導者にふさわしく非常に心の広い人格者であり、
・隊士達の事は年長隊士も含め「私の子供達」として我が子同然に思っており、隊士達の事は苗字ではなく名前で呼ぶ
・戦死してしまった隊士の墓参りや、怪我で動けなくなった隊士の見舞いを完全に寝込んでしまうまで毎日欠かさない
・自分が当主に就いてから所属・殉職した隊士の名前・出自を全員記憶してそれに基づき彼らの人間関係を考慮した言葉をかけてあげる
等文字通り理想的な上司。我の強い曲者だらけの柱たちでさえ例外無く深い敬愛を示しています。
「よく来たね 私の可愛い剣士（こども）たち」
②病という「呪い」に
新人選抜試験「最終選別」に合格したとの報告を鎹鴉から受ける後ろ姿で初登場し、「柱合裁判」で本格的に登場。鬼である禰豆子と鬼を連れてきた炭治郎の処刑対して、
・2年も人を食らっていない以上禰豆子が人を襲わない確証はないが襲う確証もない
・襲わないことに命を賭けた人間が3人（炭治郎、鱗滝、冨岡）いるのだから、襲うのだと主張するならそれに見合った対価を示すべき
・炭治郎が鬼舞辻無惨と遭遇している
事を理由に反対。同時に炭治郎に対しても振る舞いを諭す等、彼の今後の生きる道を示していきます。
「炭治郎それでもまだ禰豆子のことを快く思わない者もいるだろう。証明しなければならない。これから炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えること。役に立てること。十二鬼月を倒しておいで。そうしたら皆に認められる、炭治郎の言葉の重みが変わってくる。鬼殺隊の柱たちは当然抜きんでた才能がある。血を吐くような鍛錬で自らを叩き上げ死線をくぐり十二鬼月をも倒している。だからこそ柱は優遇され尊敬されるんだよ。炭治郎も口の利き方には気をつけるように。炭治郎の話はこれで終わり、下がっていいよ。そろそろ柱合会議を始めようか」
その後煉獄杏寿郎の死を悼む姿や、宇髄天元と炭治郎たちによる上弦討伐の報に歓喜するものの病状は深刻化し、ほぼ寝たきりの状態に。
そして隊士の合同強化訓練中に屋敷の場所を突き止めた鬼舞辻無惨と遭遇。病という「呪い」、そして鬼を生みだし世を荒らす「我が一族唯一の汚点」を追い込むために妻と子供二人を巻き込み館ごと自爆。最終決戦の狼煙を起こす事となるのでした。
「この… 人の想いと繋がりが君には理解できないだろうね無惨。なぜなら君は… 君たちは。君が死ねば全ての鬼が滅ぶんだろう？」
③絶大な人心掌握術
聞く者に安らぎを与える現代で言う所のF分の1で発声し、その声を聴いたものは心が落ち着くと共に不思議な高揚感を与えられ心服します。ただ所謂「洗脳」では無く、前述した柱や鬼殺隊にも敬意をもって接する為、絶大な人心掌握術を擁しています。
また代々受け継がれた先見の明も持っており、莫大な財産を築いたり家の危機を回避。特に耀哉はその力をより強く受け継いでおり、鬼殺隊の指針を示していました。
ただ単なるお人好しでは無く時には自分も駒にするぐらい戦略的視点も持ち合わせており、鬼舞辻無惨を倒す為の大きな力となっています。
あらゆる犠牲を払っても鬼舞辻無惨を滅殺せんとの覚悟を決め、それに殉じた産屋敷耀哉。その想いは多くの隊士の心に受け継がれ、最終決戦へ持ち込まれていきます。
「ああ… こんなに話を聞いてくれるとは思わなかったな… ありがとう無惨。」
では
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