ヌサイル・マズラウィ～高い技術と共有力を持った攻撃的サイドバック～【特集】

今回はマンチェスターユナイテッド移籍が決定したヌサイル・マズラウィ選手について書いていきたいと思います。

経歴

マズラウィ選手は2006年にアヤックスのアカデミーに加入すると、2016年にヨング・アヤックスの一員としてプロデビュー。その後もレギュラーとして活躍すると、2017年にトップデビューを果たします。

その後はクリステンセン（現フランクフルト）やデスト（現PSV）等とレギュラー争いを繰り広げながらも、2021-2022シーズンにはサイドバックでありながら5ゴールを記録し、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。

そして翌年にドイツの強豪バイエルンに移籍。しかし度重なる怪我に悩まされレギュラーを掴み切るには至らず、昨シーズンもキミッヒにポジションを譲ることに。今シーズンもスタニシッチの復帰により立場が危ぶまれていましたが、2024年8月14日に恩師テン・ハーグ監督率いるマンチェスターユナイテッドへの移籍が決定。

オランダ出身ではありますが代表ではルーツであるモロッコを選択。ハキミとのポジション争い、ハリルホジッチ監督との対立もあり一時期は代表と疎遠となりますが、2022年に代表復帰を果たすとカタールW杯では左サイドバックとして出場し、アフリカ史上最高のベスト4進出に大きく貢献しました。

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①高い技術と共有力を持った攻撃的サイドバック

マズラウィ選手は「高い技術と共有力を持った攻撃的サイドバック」です。

足元の技術に優れさらに高い共有力を持つ為、特にビルドアップやフィニッシュの局面で活躍出来る数少ないディフェンスの選手で、ビルドアップでは偽サイドバック的に振舞いゲームメイクすると、攻撃ではインナーラップからのコンビネーションで相手守備陣を切り裂いていきます。

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また本職である守備でも対人戦では強さを見せ、スピード溢れるドリブラーを封殺。攻守共に頼れる存在となってくれます。

②クロスとカバー意識のムラ、そして怪我の多さ

しかしクロスとカバー意識にはムラがあり、特にロングクロスの質はお世辞にも良いとは言えず得意とはしていません。また裏ケアを含めたカバー意識にもムラがありあっさり裏を取られることも。

さらに怪我も多くリーグ戦30試合以上出場したのはキャリアではまだ無く、そのせいか継続性に欠けるイメージが付きまとっています。

③恩師と共に名門復権を

新天地ユナイテッドでの開幕戦ではショー、マラシアが怪我で離脱した事でダロトが左に回され自身は右サイドバックとしてプレー。左右どちらもこなせる利便性もあり出場機会は必ず多くなるでしょう。