今回は2023-2024シーズンのレバークーゼンと同様に、近年無敗優勝の偉業を達成したチームについて書いていきます。
今回は「2003-2004 アーセナル」です。
※もう一つのチームは過去に紹介しています。
主な布陣
①ライバルとは違い静かなオフを過ごす
2003-2004シーズン開幕前、決してヴェンゲル監督率いるアーセナルの前評判は高いものではありませんでした。前シーズンにルーニーの一撃に沈み無敗記録が途絶えマンチェスターユナイテッドに最終的に逆転優勝を掻っ攫われ、さらにオフにはチェルシーがアブラモビッチがクラブを買収。
ライバルであるユナイテッドはベッカムを放出する代わりに新星クリスティアーノ・ロナウドを獲得、そしてチェルシーはマケレレやヴェロン、クレスポ等国内外からタレントをかき集める超大型補強を敢行し派手な動きを見せていました。
対してアーセナルは新スタジアム(現エミレーツ・スタジアム)建設の為に補強費が限られ、衰えが見られシーマンの代わりにドルトムントからレーマンを獲得するも、他に獲得したのは若手であるセンデロス、クリシーと静かなオフを過ごしました。
その消極的な補強策もあり、前年問題になっていた守備陣、そして選手層の薄さは解消されておらず、前述した2チームが優勝候補であると言われていました。
②著しく強化された守備陣
しかしチームは開幕から順調に勝利を重ねることに。その原動力になったのは著しく強化された守備陣で、キャンベルの相棒不足に悩まされていたセンターバックの一角に元々ボランチやサイドバックで起用されていたコロ・トゥーレがコンバートされるとそれが見事にフィットし最終ラインに安定感をもたらせると、新加入のレーマンも期待以上のパフォーマンスを見せ守護神として輝きます。
また攻撃陣も昨シーズン膝の大怪我で出遅れていたピレスが開幕からその悔しさを晴らすかのようにチャンスを量産すると、アンリ、リュングベリ、ベルカンプが魅力的な攻撃陣を構成。特にアンリは異次元とも言えるパフォーマンスを見せゴールを量産。
ロナウドが未熟さを露呈しスールシャールが大怪我を負いベッカムの穴を埋めきれないまま失速したユナイテッドと、寄せ集め集団ながらも勝利を重ねたものの冬で綻びを見せ失速していったチェルシーを躱し首位に躍り出ると、そのまま独走状態に入っていきます。
③インビンシブルズ
その後26節にチェルシーに勝利しライバルにシーズンダブルを味わわせるとそのまま首位を独走。いつしか彼らは優勝出来るかではなく、無敗優勝が出来るかどうかを期待されるようになります。
しかしリーグカップでは準決勝でミドルスブラ、FAカップでは準決勝でマンチェスターユナイテッドに敗北、チャンピオンズリーグではライバルチェルシーに敗北する等屈辱を味わうことに。それでもリーグ戦では終盤では失速はしたものの冬に獲得したレジェスの活躍もありしぶとく勝ち点を稼ぎ見事に無敗優勝を達成。
エースのアンリはリーグ戦30ゴールを挙げMVPに選出。そして1888-1889シーズンのプレストン・ノースエンド以来の偉業を果たしたチームは「インビンシブルズ」と呼ばれ、今でもプレミアリーグの歴史に燦々と輝いています。
では
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