今回はセレッソ大阪所属の毎熊晟矢選手について書いていきます。
経歴
毎熊選手は2019年に桃山学院大学からV・ファーレン長崎に加入。
元々ウイングを主戦場とする選手でしたが、当時の手倉森監督がその攻撃参加のタイミングや運動量を評価し右サイドバックとして起用するとそれがピタリと嵌り活躍。
レギュラーとして2年間プレーすると、2021年にセレッソ大阪に移籍。
移籍初年度はサイドバックのレギュラーは松田が君臨していた為、右サイドハーフで起用されることが殆どだったものの、翌年にはレギュラーに定着。右サイドハーフに定着したクルークスと好連携を見せ攻守共に躍動し、2023年の選手・監督の投票で選ばれるJ1優秀選手賞を受賞します。
そして2023年の8月には代表に初選出。9月のトルコ戦でA代表デビューを果たし素晴らしい活躍でレギュラー争いに食い込むと、アジアカップ2023では不調の菅原の代わりに3戦目のインドネシア戦で先発。溌溂としたプレーで勝利の立役者となると、以降はレギュラーとしてプレー。バーレーン戦では目を覚めるミドルシュートで先制点を演出する等活躍。今や日本代表に欠かせない選手となっています。
①ずば抜けた判断力と緩急の効いたドリブル
毎熊選手の特長はずば抜けた判断力と緩急の効いたドリブルです。
判断力が非常に高く、低い位置では適切なタイミングで適切なポジショニング、高い位置では完璧とも言えるタイミングでオーバーラップを仕掛け攻撃をサポートします。
しかも内外どちらも使い分けることが出来、数多くのサイドバックが苦しむライン間の動きも秀逸。相手からすると読みづらい事この上なく厄介な存在となっています。
またウイング出身らしい緩急の効いたドリブルを使い分ける事で、縦抜けやカットインも可能。攻撃に多彩な選択肢を与える選手です。
（ビルドアップ型とウイング型の複合型の選手と言えます。）
守備も準備力が優れており裏抜けもしっかりと意識。特筆したスピードやフィジカルは持ち併せていないものの粘り強いマークで相手の自由を奪います。
②単純なフィジカル勝負には
しかし前述したように特筆した武器が無い為無理が効かない部分があり、先日行われたアジアカップでもイラン戦では空中戦の狙い所となっていました。
その為今後は自分より大きな選手に競り負けない技術（長友等が上手いです。）や、フィジカル面で圧倒されない為の強化が必要。海外移籍を目指すならより重要になってくるでしょう。（オフザボールでは無くスピードやフィジカルを重要視しがちです。）
③右サイドバックのファーストチョイスに
また代表でも今の所右サイドバックのファーストチョイスになっているものの、スピード、フィジカルに優れた菅原に併せて空中戦と推進力に優れた橋岡、さらに代表経験が豊富で守備力、キック精度だけでは未だに日本隋一の酒井宏樹等、ライバルは多くいずれも決め手とはなっていません。
その為毎熊選手も今後もよりアピールが必要になっており、代表に定着する為にはまだまだ結果が必要になってくるでしょう。
それでもやや停滞感のあったアジアカップで新鮮な驚きを提供してくれたのは間違いなく、今後もその活躍を期待したいです。
では
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