甘露寺蜜璃～添い遂げる殿方を見つける為～【鬼滅の刃】刀鍛冶の里編

※ネタバレ有り

今回は鬼滅の刃の登場人物「甘露寺蜜璃」について刀鍛冶の里編の範囲のみで、出来るだけ書いていきたいと思います。

①添い遂げる殿方を見つける為

鬼殺隊最高位隊士の一人「恋柱」で、両目の下に泣きぼくろがある可憐な容姿の女性です。

ピンク地に毛先が緑という変わった髪色をしていますが、その原因が「大好物の桜餅を食べすぎた」という中々ぶっ飛んでいる人物で、服装も胸元を大きく開けた隊服にミニスカ、ニーソックスという、大正時代とは思えぬファッションをしています。（ただこれは本人の趣味ではないようです。）

また誰かれ構わず些細な行動にまでキュンと胸をときめかせる乙女チックな感性（惚れやすい）を持っており、鬼殺隊に入った理由も「添い遂げる殿方を見つける為」とやや特殊。

その為鬼に対する恨みは比較的少なく穏健派とも言える希少な存在ですが、無闇に人を傷つける存在には静かながらも怒りの表情を見せて毅然と立ち向かい、鬼殺隊の同僚を死なせないという意思を持っており、柱らしく自分の死に対しては覚悟を決める等芯の強さを持ち併せている人物です。

「私　いたずらに人を傷つける奴にはキュンとしないの」

因みに悲惨な過去を持っいる人物が多い柱において幸せな家庭で健やかに育ったのも彼女だけで、その底知れない明るさと表情の豊かさで物語を盛り上げてくれます。

②偽りの自分との別れ

作中では他の柱同様に柱合裁判のシーンで初登場。登場した際もその独特な感性でシリアスなシーンで吹き出してしまう等、中々なインパクトを与えます。

その後刀鍛冶の里にて再登場。不死川玄弥に挨拶を無視され乳房が零れ出そうになる程に取り乱し炭治郎に泣きつき、松茸ご飯が出ると聞いて途端に機嫌が直る等賑やかな所を見せるも、最後は竈門兄妹を激励（禰豆子には凄く懐かれています。）し一旦は里を離れます。

「炭治郎君　今度また生きて会えるか分からないけど、頑張りましょうね　あなたは上弦の鬼と戦って生き残った。これは凄い経験よ　実際に体験したものはこれ以上ないほど価値がある。五年分十年分の修行に匹敵する　今の炭治郎君は前よりももっとずっと強くなってる　甘露寺蜜璃は竈門兄妹を応援してるよ～」

しかし里が襲撃されたとの連絡を受け参戦。憎珀天に追い詰められていた竈門兄妹と玄弥に助太刀します。それでも頸を斬られても死なない憎珀天に劣勢を強いられて一時は意識を失うことになり、その際に過去の記憶が蘇ってきます。

彼女は元々は鬼とは無縁の生活を送っており幸せな結婚生活を夢見るものの、後述する体質やその奇抜な髪色のせいでお見合いが破談。

それでも力の弱いふりをしたり、髪の色を染め粉で黒くしたり、意識が朦朧とするほど食事を我慢する等、家族が心配する程の振る舞いを見せ一度は結婚を申し込まれるものの、「一生自分を偽ったままでいいのか？」という疑問や「ありのままの自分ができる、人の役に立つことがしたい」という願いから鬼殺隊に入隊します。

その後は実利最優先とする鬼殺隊内でその能力が認められることとなり、コンプレックスだった特殊体質についても前向きに捉えられるようになったことが明かされます。

そして戦いの中で「痣」を発現し、炭治郎達が半天狗の本体を仕留めるまでひたすら一人で憎珀天と戦い続けるも次第に体力が限界に。しかし危ういところで炭治郎が半天狗の本体を斬った為一命を取り留めると、合流した後は太陽を克服した禰豆子に対して感激のあまり抱きついて嬉し泣きしながら祝福することになります。

③変異刀と特異体質

戦闘ではウルミのような柔らかい鉄で作られた変異刀を新体操のリボンのように軽やか且つ高速で振るう事で、予測のつかないオールレンジ攻撃や広範囲の防御を可能としています。

また筋繊維の密度が先天的要因によって常人の八倍にまで達している特異体質を持っており（その代わりエネルギー消費が激しく相当な大喰らいとなっています。）、それを磨き上げた強靭な力としなやかさを持ち併せる剛柔一体を体現しています。

そして使用する「恋の呼吸」は、炎の呼吸の派生（過去には煉獄に継子として弟子入りしていました）となっており、

・すれ違いざまに目にもとまらない程の速さの斬撃を繰り出す「壱ノ型　初恋のわななき」

・瞬く間に対象を螺旋状に斬り刻む「懊悩巡る恋（おうのうめぐるこい）」

・広範囲に三日月状の斬撃を何度も繰り出す「参ノ型　恋猫しぐれ（こいねこしぐれ）」

・後方に宙返りしながら広範囲に流れるような無尽蔵の斬撃を四方八方に繰り出す「伍ノ型　揺らめく恋情・乱れ爪（ゆらめくれんじょう・みだれづめ）」

・自身の周囲で螺旋状に突風の如き速さの斬撃を展開する「陸ノ型　猫足恋風（ねこあしこいかぜ）」

を駆使しつつ、「彼女自身の胸のトキメキの感じるままに動く」事で変幻自在な攻撃を可能としています。

さらに作中では「痣」を発現させ、上弦の鬼と互角以上の力を発揮することに。無一郎と共に鬼撃破の大きなヒントを得ることになります。

では

きちのうすめ雑記