今回は強豪国のカタールW杯国別総括を書いていきます。
5回目は「スペイン代表」です。
結果
１勝２分１敗 9得点3失点 決勝トーナメント1回戦敗退
主な布陣
①ディテールを詰めた組織力を武器に
ユーロ2020で大幅な選手の若返りを図ったスペイン代表はルイス・エンリケ監督の下、攻守においてディテールを詰めた組織力を武器にカタールに乗り込んできました。
特に技術と配置で違いを作るビルドアップ、そして攻撃の崩しのアイデアの豊富さは世界でもトップクラスであると言えます。
正直ワールドクラスはカルバハル、ブスケッツ、ペドリぐらいでタレント力は秀でているとは言えませんが、若い選手が多いが故の伸びしろ、そして勢いも期待されるメンバーとなり躍進も十分期待出来ました。
②2度のジャイアントキリングの犠牲に
そんな中迎えた初戦のコスタリカ戦では、相手の中途半端な守備組織を悉く突いていき前半だけで3点を奪うと、最終的には7点を奪う大勝を果たし最高の立ち上がりを見せます。
また続くドイツ戦でも最終的には同点に追い付かれドローに終わるものの、そのハイプレスの外し方、連動した攻撃の構築、そして早いプレスバック等らしさを十分に発揮。大会でも屈指の質と内容が伴った試合を展開します。
ただ最初の躓きとなったのは3戦目の日本戦。前半は流石とも言えるサッカーで早々に先制点を奪うものの、後半に立て続けに失点を喰らいそのまま敗戦。
ジャイアントキリングを起こされると、決勝トーナメント1回戦では伏兵モロッコ相手に圧倒的にボールを保持するも前半は攻撃に奥行きが足らず、後半はモロッコ守備陣の驚異的な粘りの前に攻めあぐね、最後はPK戦で1本も決められず2度目のジャイアントキリングの犠牲に。2大会連続でのPK戦敗退を喫することになりました。
③個をいかに伸ばせるか
そしてルイス・エンリケ監督は退任。後任は歴代のアンダー世代の監督を務め、東京五輪でも指揮を執ったデ・ラ・フエンテ監督が就任することになりました。
前任者よりも細部に拘る所はないものの、ボール保持をベースとした戦い方を好むのは共通点であり、すんなりと新チームに移行出来そうです。
そして後は「個」をいかに伸ばせるかが課題になりそうです。
ウナイ・シモン、パウ・トーレス、ガビ、ファティ等今後バロンドールに選考されそうな将来有望な選手がいかに自身を磨いていけるか。エンバぺやメッシ、グバルディオルハキミ等を見てもわかるように圧倒的な「個」はW杯においてチームを勝たせる大きな要因となっている為、いかにチームのベースになる選手の質が上げるか今後の動きに注目です。
では
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