今回はクロップ監督のインタビュー誤訳から見る「日本人コンプレックス」について書いていきます。
①クロップ監督が遠藤選手を酷評!?
先日行われたニューカッスルvsリヴァプールの1戦で、アウェーチームは退場者を出しながらも見事ダルウィン・ヌニェス選手の2ゴールもあり逆転勝利。
チームは大きな盛り上がりを見せ、加入後初の先発となり後半途中までプレーした遠藤選手もリーグ屈指の強度を誇るニューカッスルの中盤を相手に連携面での不安はあったものの好プレーも見せ勝利に貢献していました。
しかし試合後クロップ監督はインタビューで遠藤選手について「エンドウは我々が実際に何をしているのか全く分かっていない」と戦術面でフィットしていないと指摘。多くの日本のサッカーメディアがクロップ監督が遠藤選手のプレーに苦言を呈したと報じられました。
②これまでの監督の論調を考えると
ただこれにおいて疑問の声は少なからずあり、特にリヴァプールファンの方は「あり得ない」と断言する程のものでした。
クロップ監督はメディアから徹底的に選手を守る人物として有名で、敗北はチーム全体や自身の責任にする等特定の選手を批判することはまずありません。特に新加入選手においては良くないプレーを見せても「時間が必要」「素晴らしい選手」と褒めたたえており、時間が掛かる事を強調し擁護しています。
そのような事例もありこれまでの監督の論調を考えるとあり得ない報道でしたが、明らかになったのは日本メディアの「誤訳」。
クロップ監督は実際「エンドウは(10人で戦うことを2試合連続で強いられており)我々が実際に何(11人でどのようなサッカー)をしているのか全く分かっていない」と冗談半分に同情する意味でこのコメントを残しており、実際勝利の興奮が冷めないまま終始表情は明るく、ポジティブなものでした。
クロップ監督の言い回しもややこしかった部分があったものの(本人もドイツ人であまり英語は得意ではないと明言しています。)、今回の「誤訳」は実際そのインタビューを見てみると明確で、メディア側が意図的に印象が悪い方向に向けて発信していると思ってしまいます。
↓↓実際のインタビューです。
③「日本人=ビッグクラブで成功できない」が定着
ただこのような「誤訳」をしてしまうのは「日本人=ビッグクラブで成功できない」が定着してしまっているのが大きいと思います。
確かに日本人選手で過去に所謂ビッグクラブで成功したと思われる選手は個人的には中田選手(ローマ)、長友選手(インテル)、香川選手(ドルトムント)ぐらいで、多くの選手がその壁に阻まれています。
その影響もあり変に日本人コンプレックスが生まれてしまい少しでも不調に陥ると、「監督の構想外」「移籍は不可避」と報じる等ナーバスになる部分はあります。(記事のアクセス数が稼ぎやすい部分も大きいです。)
また守備的な役割を担っている選手は分かり易いプレー(ゴールやドリブル突破)が少ない為、遠藤選手や冨安選手(アーセナル)、板倉選手(ボルシアMG)などは過小評価されやすい選手であると言えます。
現日本代表の選手達は確実に個の能力を高め世界の大舞台で活躍を見せています。前述した選手に併せて三笘選手は世界最高峰のプレミアリーグで有数のドリブラーになり、久保選手は今やソシエダの核となっており、近年最高とも言えるタレントが集結しつつあります。
その為メディア側も彼らの頑張りに応え、正確な情報を伝えてあげる事が本当に必要となっており、せめて監督のキャラぐらいは把握して欲しい所です。
言葉のニュアンス次第ではプラスがマイナスに捉えられる、改めて「伝え方」の大事さを認識させられた出来事でした。
では
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