今回は5大リーグ以外の欧州各国リーグの現在の立ち位置について書いていきます。
4回目は「スコットランド スコティッシュ・プレミアシップ」です。
①長らく続いている2強時代
スコットランド1部リーグは1890年から2013年まではスコティッシュ・プレミアリーグとして、2013年からはスコティッシュ・プレミアシップとして今も続いているリーグで、他クラブと大きく違い現在は12と少ないクラブで構成されています。
その中で長らく続いているのはセルティックとレンジャーズの2強状態で、前者は53回、後者は55回(国内リーグタイトル数の世界第一位)の優勝回数を誇っており、1984-1985シーズンのアバディーン(当時の監督はあのアレックス・ファーガソンさんです。)を最後に両チームがリーグを制圧しています。
因みにレンジャーズが2012年に破産し3部に落ちた際はセルティックの1強時代が続くかと思われましたが、2016-2017シーズンに無事復帰。2020-2021シーズンにはジェラード監督の下セルティックの連覇を9で止める等再び対抗馬として力を取り戻しています。
またこの両チームの戦い(オールドファームダービー)はカトリック(セルティック)とプロテスタント(レンジャーズ)等宗教的且つ民族的な対立もあり激しいライバル関係を築いています。
②プレミアリーグの中堅クラブが主なルートに
スコットランドリーグからステップアップするのは同じ英国圏のイングランドのプレミアリーグが多く、アルテタ(レンジャーズ→ソシエダ)、ガットゥーゾ(レンジャーズ→サレルニターナ)ラーション(セルティック→バルセロナ)中村(セルティック→エスパニョール)等、他国へ移籍する選手は外国籍の選手が大半で、さらにリーグの実力差もあり中堅クラブが主なルートになっています。
近年セルティックがポステゴグルー監督の下日本人選手を多く獲得され活躍していますが、いきなりビッグクラブに移籍する可能性は低く、5大リーグに移籍するとしても中堅クラブからのスタートとなりそうです。
その為海外で活躍したい日本人選手にとってはシント・トロイデンと同じような位置付け(タイトルを勝ち取りやすくチャンピオンズリーグを戦える分プラスですが)になりそうです。
③近年振るわない欧州での成績を
最近日本代表の森保監督がセルティックに所属する古橋選手や旗手選手の未招集の理由を「リーグのレベル」と発言し論争を呼びました。前田選手は招集したことから本意ではない言葉であったとは思いますが(ただ余りにも不用意でリスペクトに欠きますが)、実際欧州の舞台では近年振るわないです。
セルティックは1967年にチャンピオンズカップを制するものの近年はグループリーグに進むのがやっとの状態。レンジャーズは昨シーズンヨーロッパリーグ準優勝を引っ提げチャンピオンズリーグに挑むものの惨敗しました。
今後はいかに欧州での成績を向上させ、そして2強時代に終止符を打つ第3のクラブが登場するかが、課題となりそうです。
近年日本人選手も多く在籍し身近な存在となりつつあるスコティッシュ・プレミアシップ。今後の動きも注目です。
では
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