今回は5大リーグ以外の欧州各国リーグの現在の立ち位置について書いていきます。
3回目は「ベルギー ジュピラー・プロ・リーグ」です。
①70年代から90年まで隆盛を誇るものの
ベルギー ジュピラー・プロ・リーグは1895年から様々な形式で開催され、1970年代からアンデルレヒトが2回のカップウィナーズカップ優勝(1975-1976、1977-1978)、クラブ・ブルージュがチャンピオンズカップ、UEFAカップで準優勝を果たす等欧州においても隆盛を誇っていました。
80年代になってもアンデルレヒトがUEFAカップ優勝(1982-1983)、メへレンがカップウィナーズカップ(1987-1988)で優勝と長らく欧州の舞台で存在感を放っていましたが、1990年になるとその勢いに陰りが見えカップ戦決勝に立ったのも1992-1993シーズンのロイヤル・アントワープ(カップウィナーズカップ)は最後で、その後は欧州で目立った成績を挙げることは出来ていません。
2000年代も2000-2001シーズンにアンデルレヒトがチャンピオンズリーグ2次リーグに進出したぐらいで、今シーズンのクラブ・ブルージュの決勝トーナメント進出が快挙と評される程、現在でも中々欧州では存在感を放ててはいません。
②いきなりビッグクラブで成功できる選手は
ただそんな中でも近年のベルギー代表の躍進が示す通り、数多くのスター選手を輩出しています。
ただベルギーリーグから直接5大リーグのビッグクラブに移籍しての成功例は少なく、最近で思いつくだけでもクルトワ(ヘンク→アトレティコマドリード)、ムニエ(クラブ・ブルージュ→パリ・サンジェルマン)、サーレマーケルス(アンデルレヒト→ACミラン)とごく少数で、ルカク(WBA、エバートンでの活躍を経てマンチェスターユナイテッドへ)やデ・ブライネ(ブレーメン、ヴォルフスブルクの活躍からマンチェスターシティへ)等5大リーグの中堅クラブを経てビッグクラブにステップアップしている選手が多いと言えます。
今シーズンもロコンガ(アンデルレヒト→アーセナル)やデ・ケテラーレ(クラブ・ブルージュ→ACミラン)等が苦しんでおり、直接ビッグクラブに移籍する為には即戦力というよりは先行投資的なイメージが強いです。
因みにDMMグループが経営権を取得しているシント・トロイデンの存在、そして外国人枠が実質存在していないのもあって多くの日本人もプレーしており、鎌田選手や遠藤選手、冨安選手(いずれもシント・トロイデン)、三笘選手(ユニオン・サン=ジロワーズ)等が活躍しステップアップしていきました。
③継続的な強さを保つのは難しいリーグ
そしてベルギーリーグの最大の特徴としては4連覇以上したクラブがさかのぼっていくと1903-1904~1906-1907シーズンのユニオン・サン=ジロワーズまで無く(レギュラーシーズンではアンデルレヒトが2009-2010~2012-13シーズンに記録していますが2010-2011シーズンにプレーオフで3位に順位を落としています。)、今シーズンも3連覇中のクラブ・ブルージュが4連覇を逃しており、継続的な強さを保つのが難しいリーグと言えます。
中心選手の引き抜きによる戦力低下、プレーオフ制度、他国と比べて他チームとの戦力差がそれほど大きくない(アンデルレヒトが近年低迷、ヘンクやアントワープ、ユニオン・サン=ジロワーズが力を付けている)等要因は多くあるものの裏返せば多くのクラブに優勝の芽がある事を意味しており、シーズンを最後まで楽しめるリーグと言えます。
欧州での立ち位置は古豪と言われるものですが戦力均衡があり、最後まで気の抜けないリーグとなっているベルギー ジュピラー・プロ・リーグ。今後の動きも注目です。
では
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