今回は名選手の名監督への挑戦をテーマに書いていきたいと思います。初回はアストンビラのスティーブン・ジェラード監督です。
①スコットランドで結果を残す
ジェラード監督は現役時代は言わずと知れた2000年代を代表するセンターハーフで、リヴァプールのレジェンドです。
2016年の現役引退後はリヴァプールのアカデミーコーチ、U-18カテゴリーの監督を経て2018年にスコットランドのレンジャーズの監督に就任、サイドアタックを重視した攻撃と整備したハイプレスを行う守備で、2020-2021シーズン、セルティック1強となっていたスコットランドリーグでクラブ悲願の優勝を果たします。
今シーズンも当初はレンジャーズに所属しておりクロップ監督の後釜としてのリヴァプール行きが有力視されていましたが、ディーン・スミス監督が解任されたアストンビラにレンジャーズとの契約を解除して就任。2014-2015シーズン以来のプレミアリーグ帰還となりました。
②前任者の偉大な功績
新たな所属先となるアストンビラは先日ディーン・スミス監督を解任しました。
2018年から同クラブを指揮しチームのプレミアリーグ昇格に貢献。初年度は故障者続出でギリギリの残留となりましたが、昨シーズンはハードワークとハイプレスを基調とした攻撃色の強いチームを作り上げ、リヴァプール戦では衝撃の7得点を挙げるなど序盤
に躍動。最終的には息切れを起こすものの中位に付ける等、魅力的なサッカーを展開しました。
しかし今シーズンは大黒柱グリーリッシュをシティに手放し、その資金でベイリー、ブエンディアに投資し強化を図りますが、チームは低調な出来で負けが込むと5連敗を喫した所でディーン・スミス監督は解任されてしまいます。
ジェラード監督は前任者が果たした偉大な功績を引き継ぎながらプレミア残留を目指し戦う事になり、仮に降格すれば目標であるリヴァプール監督就任も大きく遠のくかなりリスキーな選択と取ったと言えます。
③ハイプレスとサイドアタック
ジェラード監督の戦術の基本は「ハイプレスとサイドアタック」と言えます。4-3-3の布陣を好み、前線からのハイプレスで相手ビルドアップを阻害してからのショートカウンターでゴールに襲い掛かります。
またサイドアタックのデザインも整理されており、逆足のウイングにハーフスペースを取らせサイドバックに高い位置を取らせる布陣を敷いており、センターハーフがサポートを行うことで重厚なサイドアタックを行うことが出来ます。
そしてセットプレーも多彩にデザインされており、どこからでも点はとれると言えるでしょう。
ただ反面ビルドアップは個人頼みな部分は多く、ハイプレスに晒されると厳しい部分は見受けられ、上位進出の為にはより精度の高いビルドアップが必要になりそうです。
英雄視されていた環境を敢えて捨て、プレミアリーグという監督にとっては「修羅の道」を選択したジェラード監督。今後の戦いぶりにも注目していきたいです。
では
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