今回はマンチェスターシティの新機軸になっている偽センターバックについて書いていきます。
①今年も中々固まらない戦い方に答えを
毎年のようにシティはリーグ戦においては序盤には戦い方を模索し、大体この時期ぐらいに答えを出して一気にラストスパートをかける傾向が強く、初年度とセンターバックの怪我人が多発した2019-2020シーズン以来は全て優勝を果たしています。
近年では
・2020-2021シーズンの「カンセロロール」
・2021-2022シーズンの「2-3-5システム」
が挙げられており、今シーズンもストライカータイプのハーランドを獲得しどのような戦い方をするのかが注目されました。
実際序盤は去年から引き続き、2-3-5システムで始めるもサイドバックのポジショニングのバランスの悪さもあり、途中でリコ・ルイスを偽サイドバックに使う3-2-5システムを採用。それでも中々精度の高いポゼッションサッカーは展開されず、シティにしては珍しい雑なサッカーに終始。一時は驚異的な得点を記録していたハーランドにも不要論が巻き起こる等の状況になりました。
そんな中代表ウィークにハーランドが怪我で離脱すると、その後臨んだリヴァプールでは負傷から明けたストーンズを偽サイドバックとして起用。するとフリアン・アルバレスの活躍もありシティは機能性の極めて高いポゼッションサッカーを展開しリヴァプールを圧倒。4-1の快勝を収めます。
そして続くサウサンプトン戦、バイエルン戦ではハーランドが復帰。ストーンズがボランチ兼センターバックとしての働きを行う3-2-5のシステムを採用し共に快勝。センターバックタイプの選手が4枚並ぶ最終ラインは鉄壁の守備陣を形成、さらに攻撃陣も美しいパスワークと破壊的な攻撃力を擁しており、ハーランドも見事に適応。今や欧州最強とも言える戦いぶりを見せています。
②可変のギャップの少なさ
この所謂「偽センターバック」の特徴としては、これまでの偽サイドバックと比べて可変のギャップの少なさが挙げられます。
これまでのサイドバックからボランチの可変は守備時に戻る際に斜めのスライドの動きが必要とされ、切り替えの際の脆さが指摘されていました。特に近年は攻守の切り替えにおいての強度と速度が著しく高まっており、下手な可変をせず最小限に抑えようとする流れがあり、それに乗っ取った形と言えるでしょう。(むしろその流れを作っているのがグアルディオラ監督自身なのですが)
③不在時には戦い方を変える必要が
ただこの偽センターバックの戦術を成立させているのはストーンズの存在ありきとなっています。
元々センターバックとしての役割を理解しておりスピード、フィジカルも優れ、中盤で起用された際も360度からのプレスにも耐えうる技術とプレス耐性を備えている彼はチームでもただ一人この戦術を成立させる選手であり、対人能力は高いもののプレス耐性に難があり判断力も物足りないアカンジ、中盤でのプレーは卒なくこなせるもののセンターバックとしては裏ケアやカバーリング面で問題のあるウォーカーに同じ役割を与えるのは酷であり、ストーンズが欠場、離脱した際は戦い方を変える必要があります。
ただこれまでもカンセロロールはその名の通りカンセロありきのシステム、2-3-5はウォーカーの良さを生かす為のシステムということで、グアルディオラ監督はシステムありきではなく人を生かそうとしているのが改めてわかります。(過去にはメッシ、ペドロ、セスクを生かす0トップやアラバ、ラームを生かす偽サイドバック等、奇抜と言われながらも選手達の良さを生かす起用方法を過去から掘り出しつつ採用しています。)
チャンピオンズリーグでも準々決勝で大勝を果たし、リーグでも勢いを持ってアーセナルに迫っているシティ。準決勝に残っているFAカップを含めての3冠達成の準備は整ったと言えるでしょう。
では
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