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グレアム・ポッター監督電撃解任~監督、クラブ共にマイナスのイメージを植え付ける事に~【サッカー】

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今回はチェルシーのグレアム・ポッター監督電撃解任について書いていきます。

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①引き抜かれる形で途中就任するも

ポッター監督は2019-2020シーズンからブライトンの監督に就任。質の高いポゼッションスタイルを築き上げ、xG(ゴール期待値)が常に上位になる程の完成度の高いチームを構築。チームは資金力やチーム力の関係でプレミアリーグの残留争いに巻き込まれる事になるもののそのサッカーは非常に評価は高かったと言えます。

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そして前のシーズン中位に滑り込んだ今シーズンにトゥヘル監督の後釜としてチェルシーの監督に就任。そのサッカースタイルに注目が集まったものの、就任当初は公式戦5連勝と好スタートを切るものの古巣のブライトン相手に大敗(1-4)を喫すると調子を落とし、3連敗した状態で前半戦を終えます。

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W杯後も最初の試合では勝利を果たすもののその後も深刻な不振に陥り、年明け以降は3勝5分5敗と抜け出せず、4月1日に行われたアストンビラ戦で敗戦後(0-2)にチームから解任を言い渡される事に。就任から僅か半年余りでの電撃解任となりました。

 

②マネジメントの困難さと監督自身の能力不足

その大きな要因としてはまずチームマネジメントの困難さが挙げられます。

チェルシーは今シーズン大量に選手を補強。怪我人が異常に出たのもありましたがトップチームに登録された選手は30人オーバーを記録。通常多くても27人前後で構成されているチームにおいてこの数は異常とも言えるもので、当然のことながら選手のマネジメントに苦慮。さらに冬にチームを作り替えざるを得ない大型補強をしたことで再び1からチーム作りをしないといけない状況に陥り、戦い方すら固められない状況が続きました。

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そんな中でポッター監督もその能力を発揮出来ず、冬の移籍マーケットから1ヶ月以上経った状態でも明確な戦い方の指針を示すことが出来ず、チームはバラバラに。選手達のアップしている姿に覇気が見られないことに言及される等ビッグクラブ特有のプレッシャーにも悩まされ職務を追われる事に。

オーナー変更時によくあるフロント主導の強化、そしてビッグクラブ初挑戦の監督の経験不足。二つの要因が見事に重なる結果となってしまいました。

 

③監督、クラブ共にマイナスのイメージを植え付ける事に

さらにこの結果は監督、クラブ共にマイナスのイメージを植え付ける事となりました。

ポッター監督はこの余りにも厳しい条件ながら失敗してしまった事で、暫くビッグクラブから声がかからなくなる状況になり(同時期に解任されたナーゲルスマン監督とは実績が違います。)、監督としてのステップアップは更に難しい状況になりました。(クラブ側も見るのは結果のみで契約先の状況などは一々見てくれません。)

そしてチェルシーはこの2度の解任(しかも名将&名将の卵)で、監督にとってかなり働きづらい環境である事を露呈。このような状況で監督を引き受けてくれる人物を探す(特に働く環境を選ぶ名将)のは至難の業で、今後はクラブの体質を見直さない限りは長期的な成功は無いと言えます。

 

首脳陣は精力的ながらもサッカークラブの難しさを突き付けられた一件。これを機に考え方を変えて欲しい所です。

 

では

 

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