今回は主要欧州リーグの2021~2022シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。
順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。
初回は「ブライトン」です。
主な布陣&選手
①順位は低いながらも高いポテンシャルを持つ
ブライトンは2017-2018シーズンからプレミアリーグに昇格した所謂「新興勢力」で、そのシーズンから毎年のように残留争いを繰り広げながらも何とか残留を果たしていました。
オーナーはかつてポーカーのプロとして名を馳せ、その後ベッティング業界のコンサルタント会社を経営する判断力と分析力に長けたトニー・ブルーム氏で、地元で自身もサポーター&過去に祖父がクラブの副会長を務めたこともあるのでクラブへの愛情は人一倍強く、オーナーも特徴的なクラブでもあります。
そんな中2019-2020シーズンから指揮を執っているポッター監督の元、ビルドアップを整えボールを繋ぎ5レーンを上手く使った迫力ある攻撃を展開。過去2シーズンは下位に沈んだものの昨シーズンに至ってはxG(ゴール期待値)による勝ち点の総計ならばがプレミアリーグ5位(実際は16位)になる等、順位は低いながらも高いポテンシャルを持つチームとしての認識が持たれるようになります。
そして近年では代表クラス選手の選手も在籍。今シーズンは守備&ビルドアップの要であるベン・ホワイトをアーセナルに放出しながらもスペイン代表のククレジャを獲得。フェルトマン、トロサール、モペイ等実力者や「バンディエラ」ダンクやバーン、ベテランの域に差し掛かっているララーナやウェルベック等と上手く融合した好チームとなっています。
さらに日本代表の三笘も獲得。今シーズンはビザの関係でレンタルされていますが将来的な主力としての獲得であり、今後日本にも馴染みのあるクラブになりそうです。
②最も期待されるイングランド人監督
ブライトンが近年注目されているのはポッター監督の存在が大きいです。
スウェーデン4部のエステルスンドに就任後僅か5年で1部昇格。そのシーズンではスウェーデンカップを制しクラブ初タイトルを獲得。翌年のヨーロッパリーグではベスト32に進む大躍進を果たします。
そして2018-2019シーズンではイングランド2部のスウォンジーに就任しますが、翌年にはその働きぶりを見たブライトンが違約金を払い引き抜きに成功します。
その選択は上述した通り注目されるチームとなり、今や最も期待されるイングランド人監督となっています。まだBIG6の経験が無くビッグクラブのマネジメント能力は未知数ながら、将来的には代表監督も務められるポテンシャルを持っている監督です。
③中盤の大黒柱が、、、
そして迎えた2021~2022シーズン、前シーズン二桁得点を挙げ期待されながらも8ゴールに終わったモペイが決定的な仕事を連発し、7試合で4ゴールと活躍。(クリスタルパレス戦でのアディショナルタイムでのループシュートは痺れました。)
また丁寧なビルドアップによるポゼッションも安定しており、実に「負けにくい」チームとなりました。やはり得点源がいないのは気になる所ですが(7試合で8得点)、勢いに乗っていたアーセナル相手に引き分けながら内容で圧倒する等ポテンシャルの高さを見せつけ、今後も楽しみです。
しかし中心選手のビスマが6日に性的暴行の疑いで逮捕され離脱し、チームに激震が走りました。この難局をチームがどのように乗り切るか注目です。
では
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