2022～2023シーズン総括チェルシー～6億€の高すぎる授業料を払うことに～【サッカー】

今回は主要欧州クラブの2022-2023シーズン総括を書いていきたいと思います。

1回目は「チェルシー」です。

リーグ　勝ち点44　11勝 11分 16敗　38得点 47失点　12位

FAカップ　3回戦敗退

リーグ杯　3回戦敗退

基本布陣

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kichitan.hatenablog.com

①近年最悪の成績に

エンソやムドリク、バディアシル等冬にこの期間としては最高額となる3億€強を投じ反撃の狼煙を上げようとしたチェルシーでしたが、チームに浮上の兆しはなく5試合連続の勝利無しと苦しみます。

そして次々と離脱者が戻ってくるとトップチームの人数は30人を超え飽和状態に。ロッカールームが確保出来ず拡充を依頼される等異常な状態に。さらにロッカールームに度々オーナーが乗り込み選手達を激励（という名の叱咤）を行う等サッカークラブとしてはあり得ない光景が繰り広げられます。

その結果マネジメントしきれなかったポッター監督は解任され後釜にはかつて同クラブのレジェンドであり2019年には監督として率いていたランパード氏が就任。

しかし同クラブだけではなくエバートンでもその手腕には疑問符が付けられており、首脳陣の判断は見事に裏目に。就任後リーグ戦では1勝しか挙げられず（3分6敗）、順位は近年最悪の12位で終了。

かつてのレジェンドは攻守に明確な指針を示すことが出来ずに前監督以上にチームを機能不全に。頼みの綱であったメンタル面の改善も全く見られることなく、2度目の就任期間を終えました。

②6億€の高すぎる授業料を払うことに

また大金をかけて獲得した選手でも期待通りに活躍したのは苦しい時期に守備陣を支えたバディアシル、即座にプレミアリーグにフィットし闘志あふれるプレーを見せたエンソぐらいで大半の新戦力は期待を裏切る結果となりました。

特にアタッカー陣は悲惨なもので、ハヴァーツは本来のプレースタイルとは異なるスコアラーを求められ不振に陥り、スターリングは自分勝手なプレーが目立ちシティ時代の輝きの半分も見せられませんでした。

リーグ5得点以上を記録した2人がその惨状である為、他の選手が言うまでもなく空気と化しており、期待のムドリクはSNSで度々やらかす等今や違う意味で有名に。そして唯一のストライカータイプであったオーバメヤンはポッター、ランパード監督からの信頼を得られずスタメンは僅か5試合と完全に沈黙。

唯一爪痕を残したのはレンタルで加入したフェリックスと何とか皮肉な結果となり、首脳陣は6億€の高すぎる授業料を払うことになるのでした。

③苦難の道を敢えて選ぶ新監督

そんな中注目された新監督にはトッテナム、パリSGでも指揮を執っていたポチェッティーノ監督が就任。若手選手の育成に定評があり、アグレッシブなサッカーを志向するし指揮官の下、再出発を目指すこととなります。

しかしクラブには

・膨れ上がったスカッドの整理

・首脳陣のクラブ運営の脱メジャー化

という大きな課題が残されており、いくら監督が良い働きを見せたとしてもこれが解決しない限りは継続的な強さの維持は不可能であると言えます。（そう考えればポチェッティーノ監督はトッテナム、パリ、そしてチェルシーと敢えて苦難の道を選んでいるとしか思えません、、、。）

ただ一つ目は生え抜きのマウントが退団濃厚、必要な戦力であると言えるコバチッチにも退団の噂があり（そもそも活躍していない選手の受け入れ先が多い訳がありません）先行きは明るいものであるとは言い難く、2つ目はそもそも意見されにくいオーナー自体が考え方を変えないといけないので即座には難しいと言えます。

幸い積極的投資を行い成功を掴み取ろうとしている姿勢はあるだけに、上手くサッカー界に順応していけば驚く程短い時間で結果を残すかも知れません。

今やリーグ内でネタの宝庫と化しているチェルシー。しかし成金など嘲笑されながらも成功を掴み取った前任者の例もあるだけに今後の動きは非常に注目です。

では

きちのうすめ雑記