今回はアーセナル所属のグラニト・ジャカ選手について書いていきたいと思います。
今回は改訂版です。プレースタイルの変化や役割の違いを中心に書いていきます。
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経歴
ジャカ選手は2000年にFCコンコルディア・バーゼルのユースチームでキャリアすると、2002年には国内強豪のバーゼルに移籍。その後2010年にトップチームに昇格すると瞬く間に頭角を現し、2012年にボルシアMG(ドイツ)に移籍することとなります。
そして左利きの司令塔として4シーズンもの間活躍(近年の最高位である3位進出にも大きく貢献しています。)すると、国内外からのクラブから多くの関心を寄せられ、2016年にアーセナルに移籍。
アーセナルでも加入直後から中盤の軸としてプレーするも、度々警告、退場処分となるその気性の荒さや不必要なラフプレーが目立ち批判の的に。さらに2019年にはキャプテンに選ばれるも問題行動によりキャプテンマークを剥奪される事に。
サポーターとの関係も悪化しこのまま移籍は不可避であったと思われましたがアルテタ監督が就任した同年に説得され残留すると、監督の手助けもあり、見事に好プレーを披露。大事な所での退場癖は治らず、一時期はローマ移籍が間近まで迫るものの契約を延長し、プレー面、精神面でもチームに無くてはならない存在となっています。
代表では2011年にデビューし、以後はチームの中心選手としてプレー。ユーロ2020では優勝候補であるフランス代表を破る原動力となる等素晴らしい活躍を見せています。
①高い位置での動きが洗練
今シーズンのジャカ選手がこれまでのシーズンと大きく違う所は高い位置での動きが洗練されている事です。
現在の役割としてはライン間に位置取りつつ左サイドの攻撃を活性化させ、さらにはサイドバックが上がった際にはポジションを下げボールの迂回経路を確保をする等、アーセナルのポゼッションサッカーにおいて非常に重要な存在となっています。
当初はスミス・ロウの台頭により想定されたポジションだと思いますが、見事に役割を体得。さらに前に行く激しい守備、そして左足のキックという最大の武器も生かされており、見事にチームにフィットしています。
これまでのアーセナルでのプレーを見ている限り元々起用ではないタイプの選手であると思っているので、ここまで細部を詰められているチームにコミットメントしているのは相当な熱意と努力を感じる事が出来ます。
②生かされたキャプテンシー
さらにスイス代表では生かされていたものの、アーセナルでは何処か空回りしていたキャプテンシーも存分に発揮。
味方が傷つけられた際に真っ先に守りにいったり、ノースロンドンダービーでは得点後に皆を一度集めて再度円陣を組み団結力を高める等、チームリーダーの一員として素晴らしい働きをしています。
③その熱いプレーは不可欠なものに
またオール・オア・ナッシングでもあったように、熱い気持ちを持った兄貴力で若い選手達をしっかりサポートしています。
またアルテタ監督も彼のプレーを誰よりも信頼しリーグ戦全試合で起用していることから、その熱いプレーは不可欠なものになっています。
アルテタ監督就任時は有力な放出候補にもなっていたジャカ選手。監督の信頼もあったもののその後のプレーの成長速度は著しく、今や首位を走るアーセナルの原動力となっています。今後もジャカ選手のプレーだけではなくその振る舞いにも注目して見ていきたいと思います。
では
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