今回はアーセナル移籍が決まったトーマス・パーティ選手について書いていきたいと思います。
①リーガ屈指のピポーテ
トーマス選手は元々アトレティコの下部組織に所属しており、マジョルカ、アルメニアのレンタル移籍を経て復帰しましたが、レギュラー獲得はガビの存在もありしばらくは定着しませんでした。
しかしレギュラーを獲得した2017-2018シーズンからは徐々に存在感を高め、2019-2020ではリーガ屈指のピポーテとして君臨しました。
ただ契約延長交渉が決裂し、移籍の可能性が浮上。解除金5000万€を支払うことによりアーセナル移籍が決まりました。
②攻守に生かされるパワー
トーマス選手の特長は「攻守に生かされるパワー」です。非常にフィジカル能力に長けており攻守に渡り貢献できる選手です。
チームのフィルター役として身体能力を生かし、1対1では相手を弾き飛ばすようなタックルを仕掛けボールを奪っていきます。またインターセプトや、相手の死角から突くボール奪取も年々上手くなっており守備者としての完成度は高いです。
以前は身体能力の高さだけで守備を行う印象がありましたが、シメオネ監督の元年々守備戦術が磨かれ効果的なボール奪取を行うことが出来るようになりました。
また非常にキック力が高く強烈なミドルシュートやミドルパスで局面を打開出来ます。特にシュート力はリーガ屈指とも言われており威力、レンジ共に一級品です。
推進力も高くグイグイボールを運ぶドリブルを見せます。技術も高いものがありフィジカルの保険もある為、キープ力も高いです。
反面「視野の狭さ」が課題です。縦パスを急いで通そうとする場面が多く、相手に付かれている状態の味方に渡してしまったり、空いているスペースに走り込んでいる味方に気付かずパスを通す場面が見受けられます。
③磨かれる戦術眼
今回のアーセナル移籍はトーマス選手のキャリア上非常に大きなものになると思います。それはアルテタ監督の存在で、攻撃戦術の構築に長けた監督の元大化けする可能性が十分にあると思います。
特に課題である視野の狭さは、ジャカ選手であったように戦術の整備で選択肢が明確化されることでより良さが出ることが期待されます。
ファンが長年渇望していた「ネクスト・ヴィエラ」に最も近い選手だと言えるでしょう。
シメオネ監督に守備、アルテタ監督に攻撃と2人の偉大な監督に指導され、大きな素質を完全開花させようとしているトーマス選手。最注目の選手です。
では
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