マンチェスターユナイテッドvsマンチェスターシティ～奇策は通じずとも逆転勝利を挙げる～【サッカー】

公式戦8連勝と波に乗るユナイテッドと内容はイマイチながら勝ち点を重ねるシティ。前半戦とは違う拮抗した試合展開を見せそうです。

両チームのスタメン＆結果

前半

ユナイテッドは守備4-4-1-1の4-2-3-1、対するシティは守備4-4-1-1の4-3-3を採用していました。

試合はシティがボールを保持する形になりますが、この試合頻繁に降りてきて0トップ気味に振舞うハーランドに対して、周りがそのスペースを突くことが出来ず攻撃は停滞。さらにサイドバックが高い位置に張る為、本来張った場所から仕掛けるのが得意なマフレズの持ち味が半減する等、チームとしての機能性を失います。

するとユナイテッドは危険なカウンターを連発。絶好調ラッシュフォードが幾度となく決定機を迎えるも決めきれないものの、優位な状況で前半を終えます。

後半

後半ユナイテッドはアントニーを投入しますがセンターで起用された為、全く持ち味を生かせず前半戦の優位性を生かせません。

すると後半からサイドバックを絞らせるいつもの形に戻したシティが流れを取り戻すと、インナーラップを行ったデ・ブライネが驚異的な粘りを見せクロスを上げると、交代したグリーリッシュが見事に頭で合わせシティが先制します。

追いつきたいユナイテッドはガルナチョを投入しラッシュフォードをセンターフォワードに置くと、カゼミーロのパスにオフサイドポジションで待っていたラッシュフォードがボールに触れずブルーノが蹴り込んで同点に。

更にカウンターからガルナチョがクロスを放つとラッシュフォードが押し込みユナイテッドが逆転。そのまま試合は終了し、ユナイテッドがライバルを撃破し公式戦9連勝を挙げました。

総評

ユナイテッドはこれで公式戦9連勝と勢いが止まりません。しかしこの試合ではアントニーをセンターに置く奇策が全くは嵌らず勢いを削ぐことになり失点を喫します。それでも見事に立て直し逆転（同点ゴールは物議を醸していますが）に成功したことはチーム力が着実に上がっていることが改めて証明される形となりました。

特にラッシュフォードはキレのある動きで7試合連続ゴールを奪取。後はもう少しオフザボールを安定させると止められない存在となりそうです。

そしてブルーノは同点弾は勿論の事チャンスメイクでも絶大な存在感を発揮。改めてそのクオリティの高さを見せつけることとなりました。

一方敗れたシティは前半はハーランドに0トップの役割を与えるも周りが連動出来ず、後半は巻き返した相手のカウンターの餌食になり敗戦。ビルドアップが整理されておらずポジショニングにも粗が目立ち、ハーランドに頼るその姿からはらしさを感じられることは出来ませんでした。

ただグアルディオラ監督は過去このような状況から何度も巻き返し、新たなトレンドを作り上げた実績があるので、今後を楽しみにしていきたいと思います。

奇策は通じずとも逆転勝利を挙げたユナイテッド。名門復活へ確かな積み上げを重ねており、今後も楽しみな存在となってくれそうです。

では

きちのうすめ雑記