好調を維持し2016-2017シーズン以来のタイトル獲得を目指すマンチェスターユナイテッドと、やや足踏みしているもののその強さと堅さは本物で、1954-1955シーズン以来のタイトル獲得を目指すニューカッスルの戦い。共に復権を目指すクラブでありこのタイトルは今後に大きな意味をもたらす為、その戦いぶりに注目です。
ということで先日行われたカラバオカップ決勝、マンチェスターユナイテッドvsニューカッスルの感想です。
両チームのスタメン&結果
前半
ユナイテッドは守備4-4-1-1の4-2-3-1を採用、一方ニューカッスルはGKにはカリウスを起用しギマランイスがブルーノに付く4-3-3を採用していました。
試合は共に激しい主導権争いを繰り広げるものの、ユナイテッドはセンターバックに依存しすぎ、ニューカッスルは右肩上がりながらも中々ライン間にボールを送り込めない等共にビルドアップに問題が出ており、ロングボールが行きかう展開になります。
それでもユナイテッドはヴェフホルストのポストプレーから決定機を作ると、ニューカッスルは両翼の突破力が光り、共に良さを出して攻防を繰り広げます。
しかし先手を取ったのはユナイテッド。フリーキックからカゼミーロが頭で合わせ先制点を挙げます。さらに攻勢を増したユナイテッドはラッシュフォードがヴェフホルストとの連携でペナルティエリアに侵入しシュートを放つと、ボトマンに当たりコースが変わりそのままゴールインし、立て続けに追加点を挙げます。
追いつきたいニューカッスルですが、中央を締めるユナイテッドの守備に苦戦、中々楔のパスを出すことが出来ず突破口はサイドからのクロスのみ。それも両センターバックに悉く跳ね返され、ユナイテッドが2点リードのまま前半を終えます。
後半
後半ユナイテッドは前半に警告を受けたダロトがワンビサカと交代。対するニューカッスルはイサクをトップ下に配置する布陣に変更しますが、流れは変わる事はありませんでした。ニューカッスルはクロスまではいくものの弾き返され、更に縦パスを引っ掛けられカウンターを喰らうことに。それでもカリウスのセーブもあり踏む留まると、ウィロック、マーフィーを投入しよりトランジションに重きを置いていきます。
それでもユナイテッドは大崩れすることなく放たれ続けるシュートを悉くブロック。最終盤にはマグワイアが投入され締めに入ると試合はそのまま終了。
ユナイテッドが2016-2017シーズン以来のタイトルを獲得することとなりました。
総評
ユナイテッドは試合の主導権を握りアグレッシブにボールを奪い、そして体をなげうってシュートブロックに向かい、小憎らしい程の勝負強さで勝利を持って行ってしまう。正にかつての強さを見せたかのような戦いぶりでタイトルを獲得。1年前にドン引きロングカウンターが最適解だと思っていたチームとは思えない程の変貌ぶりを見せています。
この試合で輝いたのはやはりカゼミーロ、ゴールだけではなく要所要所のボール奪取は正に達人の域で中盤で絶大な存在感を見せ、歴戦の猛者ぶりを見せつけました。
またラッシュフォードも圧巻とも言える追加点に加え、カウンターからも幾度となく決定機を迎える等素晴らしい活躍。本当に止められない存在になっています。
一方ニューカッスルは久しぶりのタイトル獲得のチャンスであっただけに残念な所でしたが、相手が悪すぎたとも言えます。
頼みのサン・マクシマン、アルミロンも前半は機能したものの、後半にはワン・ビサカ、ショーの前に沈黙し途中交代の憂き目に合い完敗。
ただ2年ぶりの出場ながら気持ちの入ったセービングでチームを盛り立てたカリウスの活躍は嬉しい限りで、今後の糧にして欲しいです。
復権の狼煙を久しぶりのタイトルで体現したマンチェスターユナイテッド。今後の戦いも注目しています。
では
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